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北、中距離ミサイル 東海へ移動…米、MDシステム グアム投入

登録:2013-04-04 22:17 修正:2013-04-05 07:27
‘武力示威’競い合う 北韓-米国
北 "無慈悲な作戦批准" 核攻撃可能性に言及
射距離 4千km‘舞水端(ムスダン)級’発射台に移した情況

 4日、北韓の朝鮮人民軍総参謀部スポークスマンは談話を発表し、韓半島の険悪な情勢の責任が米国にあるとし鋭く批判した。 スポークスマンは「このすべての険悪な事態に対する責任は、全面的にわが国の自主権侵害を試み我が体制を崩壊させようと決意したホワイトハウスの米行政府とペンタゴンの軍部にある。 我が最高司令部が明らかにした通り、強力な軍事的実戦対応措置を連続的に取ることになるだろう」と明らかにしたと<朝鮮中央通信>が報道した。

 総参謀部スポークスマンはまた、米国に対する核攻撃の可能性にも言及した。「米国の対朝鮮敵視政策と分別なき核威嚇は、小型、軽量、多種化されたわが国独自の先端核打撃手段で木っ端微塵に破壊してしまうだろう。 我が革命武力の無慈悲な作戦が最終的に検討・批准された状態にあることを、正式にホワイトハウスとペンタゴンに通告する。」北韓は韓半島にこのような情勢が造成された原因として米軍がB-52,B-2,F-22,核潜水艦、駆逐艦など戦略・先端兵器が韓半島上空と東・西海に展開したことを挙げた。

 韓国政府に対して総参謀部スポークスマンは「李明博の前てつを踏んでいる南朝鮮(韓国)の現当局者らと軍部にはすでに我々の警告信号を送った状態にある。 キム・クァンジンのような軍部は我が革命武力の標的とする一考の価値がない」とさげすんだ。

 総参謀部スポークスマン談話が出されたこの日、北韓では射距離3000~4000kmの舞水端(ムスダン)級中距離ミサイルが東海側ミサイル発射台に移動した情況が把握されたと軍が明らかにした。 軍関係者は「中距離ミサイルと推定される物体があるミサイル基地から東海側に移動した情況が軍事・情報部署により捉えられた。 舞水端級中距離ミサイルと推定される」と明らかにした。 舞水端級ミサイルの射距離は最大4000kmで、グアムの米軍基地に到達できる。 グアムは今回の韓-米連合訓練に参加した米国の戦略爆撃機B-52の基地がある所だ。

 舞水端級ミサイルは2009年までに50発が実戦に配備されたと言われ、長さ12~18.9m、直径1.5~2m規模だ。 2010年10月労働党創建65周年記念軍事パレードで初めて公開され、まだ発射されたことはないとされる。

 韓国の軍事・情報機関はこのミサイルが米国に対する圧迫と武力示威次元で配備されたのか、あるいは実際に発射しようとするものなのかの判断に神経を尖らせている。 実際に発射するならば、昨年の長距離ロケット発射時のように金日成主席の誕生日である4月15日直前になる可能性が高い。

 キム・ヨンチョル仁済(インジェ)大教授は「北韓が金日成主席の誕生日を控えて公海上にミサイルを発射する可能性はある。 しかし恐るべき報復能力を持つ米国のグアム基地を対象に中距離ミサイルを撃つ極端行動をとる可能性は殆どない。 武力示威の性格と見なければならない」と話した。

キム・キュウォン記者 che@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/581384.html 韓国語原文入力:2013/04/04 20:55
訳J.S(1436字)

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