チン・ヨン保健福祉部長官候補者が6日に開かれた国会人事聴聞会で‘4大重症疾患(癌・心血管疾患・脳血管疾患・稀少難治疾患)の診療費100%保障’等の福祉公約は、実際に構想した政策内容とは異なる‘選挙キャンペーン用文面’だったと明らかにし、波紋を呼んでいる。 これらの公約が票を貰うための‘偽り・誇張公約’であったことを自ら認めた形であるためだ。 チン候補者は大統領選挙の時、朴槿恵(パク・クネ)セヌリ党候補の公約総括機構である国民幸福推進委員会副委員長を務めていた。
チン候補者はこの日、野党議員らが‘朴大統領が候補時期に公約集とテレビ討論会、路上垂れ幕等を通して4大重症疾患診療費を100%保障すると言っておきながら、当選後に言葉を変えた’と問い質すと、「選挙ではキャンペーンのように簡単に理解できるように‘4大重症疾患100%保障’と書いたまでで、これをそのまま受け入れたとすれば誤解だ。 実際、その内容は重症疾患に対する負担を大幅に減らすという趣旨だ」と答えた。 彼は「4大重症疾患100%保障と関連してテレビ討論会後に報道資料を出して選択診療費・上級病室料などは該当しないと明らかにした経緯がある」と付け加えた。
チン候補者は‘すべての老人に基礎年金20万ウォン支給’公約と関連しても「選挙運動キャンペーンと政策の間には若干の差異がある。 選挙運動では極めて簡単明瞭に出さなければならない」として「私が見ても公約集を見ればすべての年配者に20万ウォンを支給すると言えば、それでは皆に支給するんだなと思うことができることを認める。 だが、実際はそのような内容ではなかった」と語った。
これに対しキム・ヨンイク民主統合党議員は「大統領選挙当時、通りごとに‘4大重症疾患 100%保障’という垂れ幕が懸けられた。 国民は‘このような疾患で病院に行けば政府がみな金を出してくれるんだな’と受け取っただろう。 国民が受け取った内容が公約そのものだ。 選挙時に公約を出しておき、当選すればとぼける悪習はもうなくさなければならない」と批判した。
保健医療市民団体も失望したという反応を出した。 キム・ジュンヒョン健康世の中ネットワーク患者権利チーム長は「朴大統領は候補時期に‘福祉拡大’を前面に押し出して選択診療費と上級病室料はもちろん、看病費まで保障すると国民に約束した。 今になって選挙キャンペーンだったと言えば、国民をだましたとしか見られない。 今回の発言は朴槿恵政府の初代福祉部長官口から出る言葉ではない」と話した。
キム・ヤンジュン医療専門記者 himtrain@hani.co.kr