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「勤務がきつくて辛い」遺書残し結婚控えた福祉担当公務員自殺

登録:2013-03-01 01:39 修正:2013-03-01 02:42
基礎生活保障・障害者自活支援など
一人で20余の業務を担当 夜勤は茶飯事
京畿道だけで一ヶ月に2人命を絶つ

 26日午前6時40分頃、京畿道(キョンギド)城南市(ソンナムシ)盆唐区(プンダング)のあるマンションの花壇で城南市役所所属の公務員K氏(32・女)が死亡しているのを警備員が発見し警察に通報した。 このマンションの14階にあるK氏の部屋からは「勤務がきつくて辛い」等の内容が書かれた遺書3枚が発見されたという。K氏は今年5月に結婚を控えていた。

 亡くなったK氏は昨年4月城南市(ソンナムシ)社会福祉担当9級公務員に任用されて盆唐区(プンダング)のある住民センターで国民基礎生活保障受給者と障害者自活支援、児童福祉、基礎老齢年金受付など20種余りの社会福祉業務を受け持ってきた。 満0~5才保育料養育手当て申請対象者2659人、基礎老齢年金申請対象者800人、国民基礎生活保障受給者290人、障害者1020人などの業務を一人で担当していたという。

 教育庁の業務だった小・中・高生の学費支援事業まで今年から移管され、過度な業務に苦しめられていたと同僚公務員たちは伝えた。 同僚は「K氏は朝早く出勤し夜10時を過ぎて退勤する日が多かった」と話した。 警察はK氏が業務過重以外に他の個人的事情もあると見て周辺の人を相手に詳しい死亡原因を調査中だ。

 これに先立って先月31日、京畿道(キョンギド)龍仁市(ヨンインシ)器興区(キフング)新葛洞(シンガルトン)のある病院では龍仁市(ヨンインシ)社会福祉職公務員のイ・某(29)氏が投身自殺した。 イ氏も普段から業務過重などを訴えていたといわれる。 2008年に社会福祉職として公職に入り器興区(キフング)社会福祉課に勤めたイ氏は、先月25日龍仁市役所老人障害者課に発令されていた。

 地方自治体の福祉担当公務員が相次いで自殺する背景には、福祉政策が増えて業務が激増しているのに 担当人員は増えていないという現実が作用していると見られる。 これにより担当公務員が過労とストレスに苦しめられてきたということだ。

 福祉担当公務員を補充してこそ各種福祉制度が現場と密着して忠実に施行され得るという指摘は、相次ぐ自殺事件以前から引き続き提起されてきた。 城南市関係者は「城南市の社会福祉職公務員は計188人で、一人当り人口5000人以上を担当している」と話した。 水原市(スウォンシ)の社会福祉関連公務員も「政府の福祉事業だけ見ても、2006年には186件だったのが現在は296 件に達している」と人手不足を訴えた。

城南(ソンナム)/キム・ギソン記者 player009@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/575708.html 韓国語原文入力:2013/02/27 15:33
訳A.K(1247字)