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朴、また露呈した "密室人事" …当事者も10分前に通報され

登録:2012-12-27 10:49 修正:2012-12-28 07:55

人事の背景・検証過程 "まったく分からず"
側近さえ「何も知らない」

人事発表も公式ラインを経ず
"腹心" イ・ジョンヒョン最高委員 通じて

問題人物ふるいにかける装置なく
ユン・チャンジュン論難にも立場明らかにせず

「ドアにかぎかけて家で一人で人事をするのだから、限界があるのは当然ではないか。」

 親朴槿恵系のある元老は、極端な右偏向を見せてきたユン・チャンジュン氏を首席スポークスマンに任命した朴槿恵当選者の人事について、25日このように語った。 誰とも相談しないで一人で決める朴当選者の "秘密・密室人事スタイル" が論難を呼ぶということだ。

 朴当選者に誰がユン首席スポークスマンを推薦したのか、この人事についてどのように考えを巡らし、どんな検証過程を経て決められたのかなどは何も知られていない。 朴当選者の核心側近でさえ「私は何も知らない。 すべての意志決定は朴当選者が一人でやっている」と話した。 朴当選者はまた、ユン首席スポークスマンの人選を巡って野党はもちろん与党内部でも論難がある状況については一言も触れなかった。

 朴当選者は人事の際に "セキュリティー" を生命のように考えているようだ。 ユ・イルホ秘書室長とスポークスマン団も、マスコミに発表する直前に任命事実を通報されたという。 パク・ソンギュ スポークスマンは「記者たちが速報を見る10分前に連絡を受けた。 電話で「朴槿恵です」というので、まだ選挙広告が来るのかなと思った」(訳注:選挙運動期間に「朴槿恵です」で始まる選挙広告を電話に入れていた。)と話した。

 ユン首席スポークスマンがどんな過程を経て適任者に指名されたのかも、全く知らされていない。 ユン首席スポークスマンは「朴当選者と私は個人的な縁が全くない。 (首席スポークスマンを*(従事し)*てほしいという連絡も)電光石火のように話すので、私もとても戸惑った」と話した。 彼は朴当選者が李明博大統領と葛藤状態にあった2009年、1時間40分間にわたり朴当選者と単独面談して「MB(李大統領)と協力すべきことは協力し批判すべきことは批判して積極的に参与しなさい」と政治的コーチを行なった経緯がある。

 人選過程が透明に進められなければ、問題の素地がある人物を検証してふるいに掛けることは難しい。 陣営と階層を越えた多様な人材の推薦も受けられない。 人選結果発表も党スポークスマンという公式ラインを経る代わりに、 "腹心" であるイ・ジョンヒョン最高委員を通じて行なった。

  "私一人で人事" は、人材プールを狭める結果につながるという指摘も出ている。 広く人材を求めるには様々な通路を通して推薦を受け検証する手順を踏むべきなのに、朴当選者の人事スタイルがこれを遮っているということだ。 首都圏のあるセヌリ党議員は「非常対策委員会の時も、4月の総選挙公認審査委員会を設ける時も、そして今も朴当選者の人事スタイルは何も変わっていないようだ。 全てを一人で決めるのだから、結果も『分かりきっている』 のでは。 ユン首席スポークスマンの任命は朴当選者が "人的準備" が全くできていないということをを見せてくれるものだ」と話した。 朴当選者が国民大統合と大不偏を強調しているが、その実現意志を推し量れるはずの人事スタイルは、不通と独善、狭い人材プールと批判されていた過去と変わるところがないというわけだ。

 親朴槿恵系のある要人は「朴当選者が周りの意見を聞くとしてもせいぜいのところが電話なのだが、それではだめだ。 自分が使う考えのない人々を集めて直接意見を聴くとかしなければならない」と話した。

チョ・ヘジョン記者 zesty@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/566974.html 韓国語原文入力:2012/12/25 22:26
訳A.K(1666字)

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