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‘日本売却説’が出回った日帝洞窟陣地済州道・文化財庁、24億で買い取り推進

登録:2012-11-26 22:15 修正:2012-11-27 01:00
運営難に陥るや借金解決のために売りに出す
平和博物館とあわせて総額‘61億ウォン’評価
済州戦争歴史平和博物館(平和博物館)

 ‘日帝強制占領期間に構築された洞窟陣地(坑道陣地)を金銭に換算すればどれ位になるのか?’

 運営難に陥り日本売却説が飛び交った済州市(チェジュシ)翰京面(ハンギョンミョン)清水里(チョンスリ)の済州戦争歴史平和博物館(平和博物館)の売却価格が出てきて関心を集めている。

 済州道は26日、運営難で日本への売却が議論されている‘済州カマオルム(釜岳)の日帝洞窟陣地と済州戦争歴史博物館’を文化財庁と共同で買い入れることにし鑑定評価をした結果、61億5600万ウォンと評価されたと明らかにした。

 カマオルム日帝坑道陣地は長さ2kmで、太平洋戦争末期に日帝が米軍の日本本土上陸を防ぐための‘決7号作戦’の一つとして済州道を最後防御拠点として想定し済州道民などを動員して構築した人工洞窟の1つだ。 文化財庁は2006年この洞窟を近代文化遺産登録文化財第308号に指定した。

 鑑定評価内容を見れば、坑道陣地の評価額は24億5600万ウォンだ。博物館および附帯施設は15億3200万ウォン、土地(4万4750㎡)は16億1900万ウォンだ。 また、文化財庁所属の中央文化財委員以外にも関連分野の大学博物館学芸研究官らが展示物や遺物など未登録動産文化財資料1800点余りを評価した結果、2億4200万ウォンと出てきた。 道は土地の場合は博物館周辺の博物館長の個人所有地1万4000㎡も文化財と付随しているため買い入れ対象に含めたと話した。

 文化財の資産価値を評価したのは今回が初めてだ。 道は「文化財の資産価値を評価した事例や評価機関がなく、困難があったが文化財庁の諮問を得て国内専門鑑定評価法人2ヶ所を選定し評価した」と話した。

 これに先立ち文化財庁は去る7月‘公益事業のための土地などの取得および補償に関する法律’により坑道陣地(1万5845㎡)について鑑定評価をした結果、2億7000万ウォンと出てきたと明らかにしたことがある。

 しかし、イ・ヨングン平和博物館長は歴史・文化・教育的価値を反映して再評価することを要求した。 日本側への売却意思を明らかにしたイ館長は10月15日、国会行政安全委員会の済州道国政監査証人として出席して「現在、借金は55億ウォンであり、この内 私債が30億ウォンだ。 韓国文化政策研究所は博物館が250億ウォンと評価したが、それと関係なく借金だけでも解決されるなら日本に渡しはしない」と話した。

 道と文化財庁は博物館を買い取ることになれば、この間平和博物館に支援した設備投資費と補助金など9億4000万ウォンを買い取りと同時に還収すると明らかにした。

ホ・ホジュン記者 hojoon@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/562454.html 韓国語原文入力:2012/11/26 20:22
訳J.S(1292字)