本文に移動

浪漫漂う伝統市場に活気溢れる

登録:2012-11-08 22:25 修正:2012-11-09 06:40
[人と風景] 春川(チュンチョン)中央市場‘浪漫市場’として再誕生
ヤンキー市場 好況享受したが衰退
色とりどりの壁画など掲げて変身
春川(チュンチョン)浪漫市場を訪ねた住民と観光客たちが、路地のあちこちに設置された壁画や展示品などを見て回っている。 春川浪漫市場商人会 提供

 江原道(カンウォンド)春川で最も歴史がある伝統市場である中央市場に入れば時間の流れが避けて通ったような気になる。 6・25韓国動乱(韓国戦争)で都市全体が廃虚となった後、米軍部隊の近隣に再び市が立ち始めた1950年代、別名‘ヤンキー市場’とも呼ばれた姿にまだ随所で出会うことができる。 当時、中央市場は移住してきた避難民が米や下着など、あらゆる生活必需品を手に入れられる唯一の場所だった。 だが、大型マートができて商圏が他の地域に移るなかで人々の足が途切れ次第に衰退していった。

 中央市場が‘春川浪漫市場’という名前で新しく生まれ変わっている。 壁に沿っている古い電線に乗って、色とりどりのミニカーが逆走行する作品から、大人の背丈より大きな巨大なニンジン模型が壁に頭を突っ込んでいる姿まで、有名展示館を訪問したように目を楽しませてくれる。

 ‘1960年から、法事の食品・乾物など50年伝統のテグァン商会’等、精米所路地に入ればそれぞれ歴史と特徴を含蓄的に表現した看板が目につく。 看板の色とりどりの壁画が薄暗い伝統市場に対する先入観を吹き飛ばしてしまう。

 中央市場の変身が始まったのは2010年文化体育観光部の‘大にぎわいプロジェクト’が始まって以来だ。 市場の屋根に覆いをかぶせて看板と電気施設などを整備するハードウェアから夜市場の開場と商人教育などのソフトウェアまでがアップグレードされた。

 浪漫市場では平凡な食品と衣料品店でも特色ある話に出会える。 戦争後、盆を頭に載せて通い商売を始めたというホルモン小路の元祖‘春川ホルモン’、母と娘が一緒に鶏を売っている‘1号鶏屋’、出来立ての餅を味わえる‘餅露店’等、長い歴史に相応しいおもしろい話があちこちに隠れている。

 10日午後2時から夜10時まで開かれる夜市場では商人と地域住民たちが直接用意した魔術ショーとギター、国楽などの公演や、カップタッカルビ、マッククス、チジミなどの浪漫幌車にも出会える。 チェ・ソンジャ春川浪漫市場商人会長は「伝統市場と文化が出会って、中央市場が浪漫市場に変身している。 このような動きが中壮年層だけでなく20~30代の若者まで引き込んで伝統市場が物を売り買いする場所であると同時に、心から互いの人情を感じる所になって欲しい」と話した。

パク・スヒョク記者 psh@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/559781.html 韓国語原文入力:2012/11/08 21:19
訳J.S(1230字)

関連記事