4・11総選挙以後、2つに割れた進歩正義党と統合進歩党が21日それぞれ創党大会と大統領選挙出征式を開き、本格的に大統領選挙レースに飛び込んだ。
統合進歩党から離党した所属議員7人で院内第3党の位置を確保した進歩正義党はこの日午後ソウル、鍾路区(チョンノグ)、付岩洞のAWコンベンションセンターで創党大会を開き党の大統領選挙候補にシム・サンジョン議員を選出した。
党共同代表はノ・フェチャン、チョ・ジュノ共同創党準備委員長が務めることになった。
この日公開された大統領選候補党員賛否投票の結果、シム候補は投票に参加した党員の89.4%から賛成票を得た。
シム候補は候補受諾演説を通じて 「国民は今、大韓民国の正義が何でありどこへ行っているのかを尋ねている」として「進歩正義党がこれに答えるものであり、シム・サンジョンが‘汗の正義’をまっすぐ立て直す大統領になる」と約束した。
シム候補は続けて「1987年民主化以後、巨大両党の敵対的共存政治体制を克服し新しい未来政治に進むためには4年重任制改憲をはじめ権力分散のための選挙制度改革が必要だ」と提案した。
シム候補はこの席で文在寅(ムン・ジェイン)、安哲秀(アン・チョルス)候補だけでなく、進歩政治勢力と市民社会が均等に参加する‘(仮称)政治大転換のための国民会議’を提案した。 野党圏大統領選候補単一化議論を念頭に置いたものではないかという解釈が出ている。
この日の創党大会には文在寅民主統合党候補側のチュ・ミエ党最高委員と安哲秀キャンプの選対本部長であるソン・ホチャン議員が参加した。 チュ最高委員は「進歩正義党が率先して連帯の枠組みを作ることを願い、民主党は政権交替のためにすべての既得権を差し出すことができることを約束する」と話した。 ソン本部長も「真の政権交替を成し遂げられるようみなが一緒に力を寄せ合うことを願う」と応じた。
統合進歩党もこの日午後ソウル、瑞草区(ソチョグ)のセントラルシティ ミレニアムホールで党中央委員会と大統領選挙出征式を開き、党大統領候補にイ・ジョンヒ前代表を公式選出した。 統合進歩党は去る15~19日に党権者3万6696人を対象にインターネットと現場投票を行い、イ候補は投票数 1万3522人中8622票(64.92%)を得て党大統領選候補に確定した。
イ代表は候補受諾演説で「去る6ヶ月間は限りなく申し訳ない時間だったが、今後は執拗であくどい保守言論の矢は私がせべて受け、奥深く積もった民衆の怨望も私がひざまずいて全て受けとめる」として「党員たちは挫折を克服し労働者、農漁民の中に入ってほしい」と訴えた。
イ候補は続けて「皆が政治革新を語るが、政治革新の最も重要な課題はセヌリ党を追い出し人身攻撃と中傷宣伝、北風工作と従北攻勢を韓国政治から完全になくすこと」と強調した。
進歩正義党と統合進歩党は今年の大統領選挙で政権交替のために野党圏連帯議論に積極的に応じるという立場を示している。
ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr