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助詞まで政権思い通り “国定教科書 回帰”

原文入力:2008-12-18午前12:20:27
17日確定した歴史教科書修正 最終案開いてみれば
教科書執筆者・学者たち “出版社はただの付き添い”

キム・ソヨン記者 ユ・ソンヒ記者

←シム・ウンソク教育科学技術部学校政策局長(一番右側)が17日午後ソウル,世宗路,政府中央庁舎記者室で2009学年度<韓国近・現代史>教科書6種に対する修正・補完結果を説明している。

17日確定した高校<韓国近現代史>修正内容は教育科学技術部の修正案通りだった。最も論議になった金星出版社教科書の場合、強制修正された33ヶ所の内容の大部分が先月26日教科部が金星出版社に送った修正指示案とほとんど同一だ。教科書執筆者,歴史教師・学者たちが「出版社は単なる付き添いに過ぎず、政府が教科書を直接修正したもの」と指摘する理由だ。

ニューライト主張反映…‘いわゆる’入れて‘結局’取って
金星出版社 教科書 ‘キム・スヨン詩’等 資料から削除
斗山出版社版にはイ・ミョンバク政府 ‘華麗なスタート’盛り込む
仮処分申請結果によって教科書発行支障醸すおそれ

■ニューライト好みに合わせる無理な修正
ニューライト団体である教科書フォーラムが ‘分断の責任を韓国に転嫁して大韓民国の正統性を否定する’ として修正を要求した部分が概して反映された。教科書フォーラムは金星の253ページ “連合軍が勝利した結果…私たちの民族自ら望む方向で新しい国家を建設するのに障害になった”という部分を‘反米的表現’とし修正を要求した。教科部はこれを‘修正指示案’で “私たちの力で日本をはね除けることができなかったことが統一民族国家を建設するのに主導権を行使できない原因になった” と変えるように指示した。最終案は助詞一つ変わらなかった。

教科部の無理な‘添削指導式’修正指示もそのまま最終案に盛り込まれた。教科部は国防部が要求した“北朝鮮は1946年2月から‘民主改革’という名の下…”(金星265ページ)という部分で‘民主改革’の前に‘いわゆる’を入れろと指示した。そのまま直した。執筆者らは民主改革についた引用符が‘いわゆる’という意味で‘いわゆる’が重複するなど文章表現がまずくなるだけと拒否したことがある。教科部はまた“結局北朝鮮は韓国政府が南北対話を…”(金星309ページ)という部分に対しては‘結局’を修正しろと指示した。最終案では‘結局’が‘以後’に変更された。

このような形の添削修正のせいで当初修正勧告に含まれなかった資料が削除されるなど教科書が‘つぎはぎ’になった。金星教科書257ページ‘資料3’として載せられたキム・スヨン詩人の詩<行ってくれ出て行ってくれ>と‘米・ソ軍政に対し当時国民はどう思ったかも推論してみよう’という‘課題3’は今回の修正過程で同じページにある‘資料1’と‘資料2’に内容が追加され紙面が不足したので、やむを得ず削ることになった。また修正勧告を受けなかった斗山東亜は今回の修正過程で残り5種の教科書には全く入っていなかったイ・ミョンバク政府の肯定的内容を突然に追加した。斗山教科書309ページには“イ・ミョンバク政府は活気に満ちる市場経済,能動的・予防的福祉,人材大国と科学国家,グローバル実用外交,韓半島平和定着などを前面に押し出した”という内容が新しく入れられた。

■ “政権の好みに合わせた悪い修正の先例”
歴史学者らは教科部の今回の決定について「検定図書が政権の好みにより変わりうるという悪い先例を残した」と批判した。チュ・ジンオ尚明大教授(歴史学)は「政権に調子を合わせるために教科部官僚たちが犯した無理な方法だ」として「今後も反復される可能性が大きい」と語った。ト・ミョンフェ韓国歴史研究会会長も「学問的自由を侵害したことはもちろん資本主義国家で保護されるべき著作権も傷つけた」としながら「憲法に明示された教育の中立性は完全にかなぐり捨てた」と語った。

力量ある歴史教師と学者らが教科書執筆しなくなるとか、執筆したとしても著者が自己検閲するなどで教科書の質が落ちるという憂慮も出ている。すでに去る10日、2011年から中学校で使われる金星出版社の新しい歴史教科書を執筆している教授・教師10人が「教科書修正が撤回されなければ教科書執筆を中断する」と明らかにした。また教科部が「2011年から使われる歴史教科書の偏向性問題を事前に防ぐ」という名分で検定手続きを終えた後、国史編纂委の監修を受けるようにすると明らかにしたのも「国定に戻るのではないか」という論議を呼んでいる。

教科部は修正された内容を反映し来年1月から教科書印刷に入り、新学期が始まる前の来年2月中旬頃までに各高等学校に新しい教科書配布作業を終える計画だ。だが金星執筆者らが提起した著作権侵害仮処分申請の結果により教科書発行などに支障をきたす恐れがあり結果が注目される。 キム・ソヨン,ユ・ソンヒ記者 dandy@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/328351.html

原文: 訳J.S