本文に移動

露天商 なくすため…歩道を占領した220ヶの植木鉢

原文入力:2012/09/09 22:41(1008字)

瑞草区(ソチョグ)、江南大路(カンナムデロ)沿いの露天商をなくすため
大型植木鉢 150m 設置 歩行者 大迷惑

 ソウル 江南(カンナム)駅付近の事務室で仕事をする会社員カン・某(27)氏はこの頃、出勤時間が長くかかり不満だ。 地下鉄駅からカン氏の事務室までは歩いて10余分の距離。ところが最近カン氏の出勤経路である江南大路(カンナムデロ)沿いの歩道に直径80㎝大の大型植木鉢(写真)が列をなして設置され、人波が集まる出勤時間には不便なことこの上ない。 カン氏は「(植木鉢の代わりに)以前に露天商がいる時は、それでも朝は商売をせず、これほど不便なことはなかった」として「週末にはほとんど一列にならんで通る状況」と話した。

 カン氏を不便にさせた植木鉢は瑞草(ソチョ)区庁が去る4月に露天商を撤去させた後に露天商が再び入ってくることを阻むために江南(カンナム)駅10番出口前の歩道に設置したのだ。 220ヶの植木鉢が約150mにわたり2列にならんでいる。

 去る7日午後<ハンギョレ>が直接確認してみると、カン氏の話のように多くの市民が不便を感じていた。 10番出口前だけで一日の通行人口が15万人に達するほどあまりにも流動人口が多い所でもあるが、幅10m余りの歩道に人3人は通れる空間を植木鉢が占めているためだ。 無許可営業をなくすためとして設置した公共施設物が歩行権を侵害しているが、管轄自治団体である瑞草(ソチョ)区庁はどこ吹く風といった趣だ。 露店営業を根絶する時まで大型植木鉢を追加でさらに設置する予定だ。 区庁関係者は「一部歩行権侵害の恐れがあるが美観上からも以前よりは良くなった」と明らかにした。

 歩行権確立運動を行っている緑色交通運動ソン・サンソク処長は 「露天商の代わりに設置した植木鉢もやはり依然として‘死んだ空間’なので、歩行権を侵害しているのは同じ」として「公共施設物の設置原則に歩行権保障内容を反映しなければならない」と話した。

文 チャン・スギョン、ホ・ジェヒョン記者 flying710@hani.co.kr
写真チャン・スギョン記者

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/550901.html 訳J.S