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アン・チョルスの反撃… "これでも出馬しないなら移民するしか"

原文入力:2012/09/06 20:38(1790字)

←アン・チョルス ソウル大融合科学技術大学院長

アン大統領、選挙への歩み 早まるか
アン側‘暴露会見’日は
朴槿恵 湖南(ホナム)‘広幅の歩み’に
民主党光州(クァンジュ)・全南(チョンナム)競選の日…
すべての政治ニュースをひっくり返す衝撃波を投じたもよう

 6日アン・チョルス ソウル大融合科学技術大学院長の‘守護天使’を自認しているクム・デソプ弁護士の‘セヌリ党の大統領選挙 不出馬推奨’暴露記者会見は政界を終日揺るがした。 去る7月<アン・チョルスの考え>出版以後、国民の意見を聴くとして小規模集会を訪ね歩いているアン院長が、大統領選挙の出発線に本格的に立ったのではないかと解釈する気流が強い。 もちろんアン院長側は否認している。

 ‘ブラックホール アン・チョルス’はこの日の政治ニュースを席巻した。 セヌリ党の朴槿恵候補は自身に対する支持が最も弱い湖南を訪ねて‘広幅の歩み’を継続していたし、民主統合党は大統領候補競選の分岐点となる光州(クァンジュ)・全南(チョンナム)競選が進行された時だった。 断食座り込み中であるカン・キガプ統合進歩党代表の 「分党は避けられない」という記者会見も、国会で進行中の政治分野対政府質問もアン院長側の突然の記者会見のために後まわしにされた。

 政治評論家ユ・チャンソン氏は「大統領選挙の流れに相当な反転を呼ぶ事案で、波紋が大きくなりそうだ」 として 「アン院長が大統領選挙政局の中心に登場する出発線になりそうだ」 と話した。 これからは積極的に大統領選挙の歩みに出るという信号弾とみるべきではないかというのがユ氏の観戦評だ。 彼は出馬宣言が前倒しになることもありうると見通した。

 大統領候補支持率に表出される政治的利害得失について、ユ氏を含む政治評論家の観測は概して似かよっている。 アン院長側が過去ルームサロン出入り論難、‘紙切れ’(アパート入居権)購入論難など最近セヌリ党と一部言論の検証攻勢にまともに対応できない中で支持率が停滞ないしは下落傾向だったが、この日の記者会見が流れを変えるという予測が用心深く出ている。 民主党大統領候補競選に対する関心と参加度は現在より低くなり、アン院長と支持層が一部重なるムン・ジェイン候補と、大統領選候補確定以後‘コンベンション効果’を享受している朴槿恵セヌリ党候補が損害をこうむるものと展望した。

 外ではアン院長の大統領選挙出馬宣言が差し迫ったのではないかという観測が多いが、アン院長側は普段と変わらない雰囲気だ。 クム弁護士を通じて伝えられたこの懸案に対するアン院長の反応は「本当でしょうか?」というたったの一言だったという。 アン院長が今後迫り来るかも知れない検証攻勢に対して気をもんだり焦る雰囲気ではないと伝えられた。 ユ・ミニョン スポークスマンは 「普段と同様に国民に会って良い意見を傾聴して通っている」と話した。 大統領選挙関連の動きが早まるのではないかという質問には「近い期間中に確定した計画は何もない」と語った。 事実上の大統領選挙キャンプが組まれて会議を通じてセヌリ党の攻勢を逆に迎え打つ精巧な対応戦略を用意したという世間の評価に対しても「クム弁護士は自発的に外でアン院長を助ける方」と話した。

 アン院長本人の意志と関係なく「もう選択の余地がなくなった」と見る向きもいる。 時事評論家キム・ジョンベ氏は「アン院長が出馬をあきらめる場合には移民する以外に方法がないほどのあらゆる圧迫と非難に苦しめられるだろう」としつつ「出馬しないならば、なぜスポークスマンを置いてキャンプを設けるのか」と問い直した。 キム氏はこの日の記者会見についても「クム弁護士が暴露した対話内容をテキストだけで見れば、あってはならない‘組織暴力政治’の典型だが、事実そのような対話内容は脈絡と雰囲気が重要だ。 アン院長側が政治的に逆手に利用したということもありうる」と付け加えた。

キム・ボヒョプ記者 bhkim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/550504.html 訳J.S