原文入力:2012/09/04 15:53(1211字)
安全性の低い派生商品に集中
"売却もできずに学生被害" 指摘
校費会計の積立金で派生結合商品など金融商品に投資した私立大が昨年にも大挙して損失を被っていたことが分かった。 校費会計積立金はほとんどが学生たちが出した授業料で造成される。
3日チョン・ジンフ統合進歩党議員室が教育科学技術部から提出させた‘2011年度私立大学積立金投資損益現況’資料によれば、全国私立大の中で受益証券などの金融商品に投資した大学は42校で、これらの投資元金5241億5000万ウォンの内144億4000万ウォンの損失が出た。
積立金で株式を買い入れた大学は2009年24校、2010年34校、2011年42校で毎年増加していることが明らかになった。 損失額も2009年124億から2010年130億5000万ウォン、2011年144億4000万ウォンと増加傾向だ。
損失額が最も大きかったのは中央(チュンアン)大であった。 中央大は2005年頃、派生結合商品に投資した元金100億ウォンの62.4%に達する62億4000万ウォンの損失を被った。 このような損失額は中央大の昨年積立金573億1000万ウォンの11%に達する金額だ。
←中央大学校 ハンギョレ資料写真
受益証券に441億2900万ウォンを投資した大邱(テグ)カトリック大は38億8200万ウォンの損失を被った。 これは大邱カトリック大が昨年法人転入金として校費会計に転入した139億ウォンの27%に該当する金額だ。 西江(ソガン)大も受益証券に投資した93億1200万ウォンの内 27.2%に達する25億3600万ウォンの損をした。 投資損失率が最も高い大学は嶺南(ヨンナム)大であった。 嶺南大は昨年5億8200万ウォンを受益証券に投資して半分を越える3億7800万ウォンの損をした。
ファン・ヒラン韓国大学教育研究所研究員は「大学が有価証券の中でも受益証券や派生結合商品など安全性の低い商品に投資して損失率が大きかった」として「損失が大きいために売却することもできず、金融商品に縛られた積立金は教育に再投資できなくなっている」と指摘した。
チョン・ジンフ議員は「現在、教科部が大学の教育用基本財産を収益用財産に切り替え、学内にホテル・国際会議産業関連施設建築を許容するなど大学の収益事業を拡大する道を開いている」として「しかし大学の積立金投資現況に見られるように、無分別な自由化が損失につながり、その負担がそっくり学生に転嫁される可能性がある」と指摘した。
パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/550063.html 訳J.S