原文入力:2009-03-30午後11:23:50
大統領府に事前報告しても言論には隠して…当事者の話にのみ依存
ソン・ギョンファ記者
‘大統領府行政官の性売買疑惑’事件を捜査中の警察が、事件の実体糾明よりは隠蔽・縮小に汲々としている。特に警察は大統領府が今回の事件の深刻性を考慮し、去る27日問題になったキム・某,チャン・某行政官の辞表を急いで受理したにも関わらず、「28日のマスコミの報道を見てから大統領府行政官だと分かった」と説明するなど、つじつまの合わない態度を見せている。
■とんでもない説明
去る25日、性売買疑惑でキム・某行政官を立件したソウル,麻浦警察署はこういう事実を一切公開しなかった。麻浦からは「大統領府行政官がソウル,西橋洞のあんまサービス店で性売買をした疑惑で立件された」という<ハンギョレ>報道が28日出てきた後に、言論に今回の事件を説明し始めた。
だが麻浦署側は解明過程でも事件の核心であるルームサロン接待,大統領府行政官とルームサロン女性従業員の間の性売買可否などについてはまともに説明しなかった。キム・ヒョンドク麻浦署生活安全課長は30日ブリーフィングを通じて「記者らが‘あんまサービス店を取り締まった事実があるか’と尋ねて‘取り締まりをした’と答えただけ」と説明した。
警察はまた「立件された人が大統領府行政官という事実を<ハンギョレ>報道を見て分かった」と公式に明らかにするなど、大統領府‘庇護’に没頭している。だがソウル警察庁は26日この事件を大統領府に報告していたことが分かった。
■生ぬるい捜査
麻浦署はこの日「性売買のための宿泊業者決済明細などは全く調査していない」として「証拠物品も全く発見されず、本人らも極力否認しておりまだ疑惑を明らかにすることが出来ない状況」と説明した。
だがこの事件に関連した遊興業界関係者たちが伝える情況は違う。ある業者関係者は「警察らがキム・某行政官とルームサロン女子職員が一緒に入ったモーテルに押しかけ、証拠写真を撮り性売買と関連した証拠品も押収していったと聞いた」として「業者では‘今回まともに罰金を払うことになった’という話が出ている」と伝えた。
また、キム・某行政官の他に、チャン・某行政官など残り一行2人も宿泊業所に行ったという遊興店舗関係者の証言が出てきたのに、警察は「キム行政官以外に他の人は確認できなかった」とだけ話している。
一方、警察は「キム行政官とルームサロン女性従業員を31日呼び、調査して売春のためにお金を決済した人が特定される場合、調査対象に含める」と明らかにした。警察はまた「業者主人などに対する捜査を通じてチャン行政官など他の一行にも性売買疑惑があると明らかになれば当事者らを調査する計画」と付け加えた。
ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr
原文: 訳J.S