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北韓、経済再建ための全方位外交…改革・開放エンジン 加速か

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/547252.html

原文入力:2012/08/15 19:02(1850字)

チャン・ソンテク訪中 遅々として進まなかった北・中経済協力 突破口
日本と4年ぶりに対話再開‘6者’進展期待感
北韓・米 非公式チャンネル作動…ロシアには‘光復節挨拶文’
周辺国関係を確かめて‘政経分離’ゆっくりした開放の可能性

北韓 改革・開放 本格展開か

  中国を訪問中のチャン・ソンテク朝鮮労働党部長が14日、陳德銘 中国商務部長と羅先・黄金坪共同開発関連協定を締結するなど北韓-中国経済協力が加速化している。 北韓は永く不和だった日本・米国との関係改善にも動き始めた。 金正恩体制が内部整備を終えて経済再建のための対外活動を始めたのではないかという分析が出ている。 北韓の素早い変化の動きが全般的な改革・開放につながるかに関心が集中している。

  北韓は中国との全面的な経済協力を試みている。 14日チャン・ソンテク部長と陳德銘 中国商務部長は中国北京釣魚台で羅先と黄金坪・威和島地帯の共同開発のための管理委員会をスタートさせ、遅々として進まなかったこの地域の共同開発に突破口を開いた。 また、チャン部長が予想通り胡錦濤国家主席と次期指導者の習近平副主席らと面談するならば、その席では経済協力だけでなく、北韓の改革・開放、核実験、ロケット発射などの懸案が包括的に議論される可能性がある。

  体制整備以後、金正恩政権の力点事業は何よりも経済再建だ。 内部的に北韓は最近経済再建のためにタスクフォースを作り、配給制と計画経済、協同農場体制を一部修正して市場経済要素を導入するいわゆる‘6・28措置’を実施したことが分かった。 このような措置は現在一部地域でテスト実施されているが、その結果により全国に拡大する可能性もあると知られた。

  日本との接触も加速化している。 北韓と日本は来る29日、中国北京で日本軍遺骨返還問題などと関連して政府間予備会談を開くことにしたが、これは4年ぶりの政府間対話だ。 日本側は北韓の日本人拉致問題も議題に含まれると明らかにしている。 この間、核・ミサイル問題と拉致問題などを一括解決するという方針だった日本が、6者会談に進展がないとして拉致問題を分離して独自の動きに出た姿だ。

  まだ公式接触は表面化していないが、去る4月北韓のロケット発射以後の途切れた米国との非公式通路も依然として作動していることが確認された。 米国務部はクリパード ハート米国6者会談特使とハン・ソンリョル国連駐在北韓次席大使の間の非公式外交通路である‘ニューヨークチャンネル’を維持中であり、必要の都度連絡中だと13日ブリーフィングで明らかにした。

  ロシアとの伝統的友好関係も再確認した。 金正恩朝鮮労働党第1秘書は15日光復節をむかえてウラジミール・プーチン ロシア大統領と、日帝からの解放を支援したことについて互いに挨拶文をやりとりした。

  このような北韓の全方位的な変化の動きと対外活動が北韓の実質的な改革・開放につながるかに対しては、まだ判断が交錯している。 先ず、金正恩第1秘書の開放的政治スタイルに期待をかける見解がある。 経済改革の内容を盛り込んだ6・28措置を出した点、ロケット発射失敗や日本・中国・韓国との接触事実を直ちに公開した点、夫人を公開の席上に連れて出た点などは明確に過去の北韓指導者らと異なる姿であるためだ。

  反面、北韓の全面的な変化の可能性に対する期待は性急だという観測もある。 北韓の‘先軍政治’は金正日国防委員長の遺言であるだけでなく、北韓体制維持の核心手段であるためだ。 したがって北韓が改革・開放の道に進むにしても速度がゆっくりで、政治と経済を徹底的に分離する中国式体制に倣う可能性が高いと見える。

  ヤン・ムジン北韓大学院大学校教授は「北韓の新しい体制が改革・開放に進もうとする動きに対しては周辺国すべての共感がある」としつつも「内部的に保守的官僚と住民をどのように説得して理解させるか、外部的には南-北、北韓-米国関係をどのように改善するかが成否のカギになるだろう」と語った。 キム・キュウォン記者、北京、東京、ワシントン/パク・ミンヒ、チョン・ナムグ、パク・ヒョン特派員 che@hani.co.kr

原文: 訳J.S