原文入力:2012/07/31 23:12(1286字)
工事を阻んだ密陽(ミリャン)の老人ら‘失神事態’
炎天下で示威をして倒れる
既に3人 病院に搬送され
送電鉄塔建設反対運動を行っている慶南(キョンナム)、密陽市(ミリャンシ)の住民たち(△掘削機に対抗した高齢者 "遺書一通ずつを胸に抱いて生きている" <ハンギョレ> 6月18日付5面 )が、焼き付くような陽射しの下で示威をして相次ぎ倒れている。 彼らの大部分は60代以上の老人たちだ。
31日午前11時20分頃、密陽市(ミリャンシ)、丹場面(タンジャンミョン)の住民ソン・ヨンスク(57)氏が密陽ダム近隣のヘリコプター離着陸場で工事関係者たちと衝突し失神し倒れた。 当時、韓国電力側は送電塔敷地にコンクリート打ち工事をするため資材をヘリコプターで運んでおり、ソン氏はそれを阻止しようとして倒れた。 ソン氏は普段から心臓が良くなかったが、連日の猛暑に耐えて送電塔建設反対運動をしてきたと住民たちは伝えた。 近隣病院に搬送されたソン氏は1時間余り後に意識を回復した。
これに先立ち住民オム・ボギ(83)氏とヤン・ユンギ(64)氏が去る28日と27日に送電塔建設反対運動をして倒れた。 オム氏は28日朝、住民40人余りと共に送電塔建設敷地の伐木工事を阻むため、密陽市、泗淵里(サヨルリ)トンファジョン村の裏山上がって倒れた。 昏睡状態に陥ったオム氏は住民たちの応急処置を受けた後、近隣病院に運ばれて意識を取り戻した。 一日前の27日、ヤン氏も伐木工事を阻むために同じ山に登って失神し倒れた。 ヤン氏は倒れる過程で腰を岩にぶつけ重傷を負い病院で治療を受けている。 ヤン氏とオム氏が登ろうとした山は海抜514mに及ぶ。
慶南、密陽は31日も気温が37.5度まで上がるなど、全国で最も深刻な猛暑地域に挙げられる。 イ・ギェサム密陽送電塔反対住民対策委活動家は「去る1月に住民イ・チウ(74)氏が送電塔建設に反対して自ら命を絶った後にも韓電は工事をゴリ押しし、無力で高齢な住民たちは暑さに耐えながら抗議デモを続けている」として「老人たちがあと何人倒れれば工事を中断するのか、韓電に訊ねたい」と話した。
密陽市一帯の農村地域で875kV超高圧送電塔建設を推進してきた韓電は、電源開発促進法を活用して住民たちの土地を強制収容した後、本格的な基礎工事を繰り広げている。 密陽市、丹場面・山外面(サンウェミョン)・府北面(プブックミョン)の住民たちは昨年7月から韓電の送電塔建設に反対する座り込みおよび示威を繰り広げた。 1日からは密陽市庁前でリレー1人断食闘争を始める計画だ。 ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/545114.html 訳J.S