原文入力:2012/04/10 20:31(1639字)
←キム・ソンヨン新任水原(スウォン)中部警察署長と捜査陣が10日京畿(キョンギ)水原、長安区(チャンアング)の水原中部警察署で面談に来た水原殺人事件被害者遺族に頭を下げて謝罪している。 水原/ニューシス
世論袋叩きを意識したように「2~3日中に渡す」言葉だけ
犯人ウ氏の帽子・マスク かぶせずに事件を検察へ渡し
遺族たち "私たちの前で一件落着と話して笑った" 叱責
京畿道、水原市20代女性の拉致・殺害・遺体き損事件にきちんと対処できない能無しのために警察組織は‘荒地’となった。 チョ・ヒョノ警察庁長官が退き、ソ・チョンホ京畿地方警察庁長官までが辞意を明らかにしたが、後暴風はしずまりそうにない。
被害女性K(28)氏の遺族たちは10日午前11時50分頃から午後2時30分過ぎまで水原中部警察署で事実上‘捜査報告’を受けた。 遺族たちは 「犯人の声が録音された内容を含めて録音内容全体を公開すること」を強く要求した。 しかし警察はまだ被害女性が監禁当時112申告センターに申告した状況が録音された一部の内容を隠している。 警察は公共情報公開法と112運営規則のような法規を挙げて‘公開できない’と持ちこたえている。
警察は去る8日には 「すべての疑惑を解消する」として録音収録をはばかることなく公開しながらも‘録音収録原本’といえる録音ファイルは関連法規などを理由に出していない。 このために緊迫した事件現場状況がそのまま知らされる場合、再び世論の袋叩きにされることを恐れた警察が、また別の隠蔽を試みているという疑問が起きている。 <ハンギョレ>の取材結果「あなたは信じられないよ!」という被疑者の声が録音されているという事実に対しても、警察は「まだよく分からない」 として「手続きと審議を経て2~3日中に遺族たちに録音ファイルを渡すよう努力する」と話した。
警察はこの日遺族たちの前で何度も頭を下げて被害者の冥福を祈って謝罪したが、遺族たちの反応は冷淡だった。 通りがかりの20代女性が拉致されて112申告をしても殺害された事件に警察がこれまで見せた行動は‘常識以下’であった。 不十分な捜査過程と虚偽報告はもちろん、偽り解明で一貫したためだ。 被害者の弟(26)は「犯人検挙後、警察官は遺族がいるにも関わらず‘(犯人を捕まえて)一件落着’と話して、残酷な事件現場で笑うこともした」として警察を叱責した。 初動捜査の誤りと‘不良対応’等の理由で水原中部警察署長と刑事課長などが待機発令を受けるなど10人余りに対する問責が直ちに進行されたが、遺族たちが警察庁長官室を訪ねて抗議し監察調査過程に参加させることを要求したことは警察に対する不信の程度をよく示している。
多くの非難の中で警察は10日この事件を水原地検に送検した。 警察はこの日朝8時30分頃、水原南部警察署留置場にいた被疑者ウ氏と事件捜査書類一切を検察に渡した。 よもぎ色のジャンパーにスリッパを履いたウ氏は口を硬く閉ざし頭を下げたまま警察署を抜け出た。 警察は普段の強力犯処理の時とは違い、ウ氏に帽子やマスクなどはかぶせなかったし記者たちとの質疑応答時間も用意しなかった。
水原地検は刑事3部に事件を割り振り、検事3人と4人の捜査官で専門担当捜査チームを設けた。 水原地検チョン・サンファン1次長検事は 「犯行動機と殺害時刻などまだ不明な部分を糾明して、犯人が国内に入ってきた以後に活動した地域での女性失踪・殺害事件との関連性など余罪を警察と協調して捜査する予定」と話した。
水原/キム・キソン、ホン・ヨンドク記者 player009@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/527691.html 訳J.S