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4・11 9ヶ所で大量補欠選挙 麗水(ヨス)では何が起きたのか…

原文入力:2012/03/01 21:38(1543字)

←先月13日、全南(チョンナム)、麗水市(ヨスシ)、麗西洞(ヨソドン)、麗水市議会前である市民団体会員がわいろ不正市会議員の辞退を促す1人示威をしている。 麗水市民協 提供

市・道議員32人中11人 オ・ヒョンソプ前市長から金を受け取る
全国で初めて単独補欠選挙を行うとは…市民 "苦々しい" グツグツ

全南、麗水に住むキム・某(50)氏は1日 「4・11総選挙時に道議員と市会議員候補まで投票しなければならない現実が苦々しい」と話した。去る29日現在、広域・基礎自治体議員が当選無効や不正などで議員職を喪失したために今回の総選挙で補欠選挙を同時に行う全国13の広域・基礎選挙区の中で4ヶ所を除く残りが全て麗水市にある。

 こういう‘不名誉’は市会議員26人の内 7人、麗水選出の道議員6人中4人がオ・ヒョンソプ前麗水市長の不正事件に関わり起きた事故だ。 これら地方議員は2009年と2010年のオ前市長から500万~1000万ウォンを受け取った疑いで起訴された。 麗水市民は彼らに対する昨年11月の最高裁判決を複雑で息苦しい心情で見守った。

 最高裁で市会議員7人に全員議員職喪失刑が確定されれば、麗水市は地方議員定数の4分の1が欠員になった場合、60日以内に補欠選挙を行わなければならないという公職選挙法条項を適用されることになる。 全国で初めて単独地方議会補欠選挙を行った地域という‘烙印’が捺されることになるわけだ。

 最高裁が‘幸い’にも、5人だけに議員職喪失刑を確定し、単独補欠選挙は避けられたが、市民は「5月に開幕する麗水世界博覧会を控え、外部の人に‘麗水=不正’という印象を植え付けはしないだろうか」として恥じた。

 不正に関与した市会議員7人の内、チョン・ビョンクヮン(64)・イ・ギドン(56)市会議員など2人の事件は昨年11月最高裁から光州(クァンジュ)高裁へ破棄差し戻しされた。贈収賄罪と選挙法違反罪を別々に適用せずあわせて宣告せよという趣旨であった。 来月の破棄控訴審は2人の市会議員に懲役6月、執行猶予2年、罰金1000万ウォン、追徴金1000万ウォンなど議員職喪失刑を宣告した。市民団体から‘自主辞退’要求があふれた。 だが、2人は辞退要求を拒否し再び最高裁に上告した。

 逆説的にもこれら2人の最高裁上告が全国初の地方議会単独補欠選挙という麗水市民の‘恥’を食い止める形になった。 上告をあきらめれば去る1月6日で議員職を失い、総選挙前に麗水だけの単独補欠選挙を行わなければならなかったためだ。

 麗水の不正コネクションは特定政党の一人占め構造と関係がなくはないという分析が出ている。 民主党候補で出馬し当選したオ前市長は、地方選挙一年前の2009年5月から1年間、麗水地域の市・道議員に「よろしくお願いする」として現金をばらまいた。オ前市長がばら撒いた金は麗水市内の照明施設設置業者などから受け取ったわいろ7億ウォンから出た。オ前市長は最高裁で懲役10年、罰金2億ウォンの刑が確定され服役中だ。

 麗水市民社会団体連帯会議は最近声明を出し「麗水市補欠選挙を不正政治が終息する大切な契機としなければならない」として「民主統合党が麗水地域のわいろ授受と不正政治に対する一抹の責任感を持っているならば、市・道議員候補の公認は当然してはならない」と主張した。

光州/チョン・デハ記者 daeha@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/521568.html 訳J.S