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達城堰調査団のボートにテロ? 正体不明のバージ船が突っ込む

原文入力:2012/02/23 22:42(1350字)

キム・ブギョム議員ら8人 'グラリ'
民主 "水資源公社がけしかけた 疑惑"

 4・11総選挙に大邱(テグ)から出馬する予定のキム・ブギョム民主統合党最高委員が23日、環境団体会員らと共にモーターボートに乗り、政府が4大河川事業で作った洛東江(ナクトンガン)達城堰現場を調査している途中、身元不明の人々が乗ったバージ船に突っ込まれる事故が起きた。

 キム最高委員らは午前10時30分頃、モーターボートに乗り大邱(テグ)達城郡(タルソングン)、論工邑(ノンゴンウップ)の洛東江達城堰の現場調査を始めた。 ボートにはキム最高委員の他に達城郡から民主統合党候補として出馬予定のキム・ジンヒャン(43)氏とパク・チャングン関東(クァンドン)大教授、大邱地域環境団体会員ら8人が乗っていた。

 彼らは4大河川事業で洛東江に達城堰などができた後、速まった水流で川底が深くえぐられ堰近隣の堤防が削られていくいわゆる‘洗掘現象’を調査するため、20分余り達城堰から下流側に100m余り離れた川の中央部で水深を測っていた。作業中に突然モーターボートより何倍も大きなバージ船が現れ、モーターボートに突っ込んだ。バージ船には身元不明の男性4人が乗っており、バージ船のそばには仲間と見られる2人がモーターボートに乗って後に付き添っていた。

 衝突にともなう衝撃でモーターボートは大きく揺れたが、幸い転覆はしなかった。当時モーターボートに乗っていたキム氏は 「洗掘現象がどれほど進行しているかを調べるために水深を測っていたところ、バージ船が現れて三,四回ぶつかった」として「船がふらつき瞬間的にボートが転覆するのではと思い恐怖で震えた」と話した。

 モーターボートにバージ船が衝突した当時、達城堰展望台では韓国水資源公社職員が衝突場面を見守っていたことが分かった。

 民主統合党は水資源公社側の指図を受けた建設業者の労働者が事故を起こしたと見て、24日 民主統合党大邱市党で記者会見を行い、衝突当時の場面を撮影した動画を公開し水資源公社に謝罪を要求する方針だ。

 これに対して韓国水資源公社慶北(キョンブク)地域本部は「一部民主統合党候補らと教授がボートに乗って達城堰で調査したという話は聞いた」として 「バージ船に乗って衝突した人々が誰かは分からず、具体的な経緯を調べている」と明らかにした。

 この日、キム・ブギョム最高委員らの現場調査で、洛東江、慶南(キョンナム)咸安堰に続き、達城堰近隣でも川底が深く削られていく大規模な洗掘現象が進行していることが明らかになった。 達城堰から下流側80m地点から長さ300mほどにかけて川底に深さ最大10m、幅150~200mほどの洗掘現象が起きていると調査団は推定した。 これに先立ち慶南咸安堰でも川底が深さ21m、長さ400m、幅200mほどえぐられる洗掘現象が観測された。 大邱/ク・テソン記者 sunnyk@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/520606.html 訳J.S