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現代自動車‘不法派遣 最終宣告’時間稼ぎか?

原文入力:2012/02/19 21:24(1353字)

使用側、23日に開かれる最高裁判決 延期申請…労働側 "予定通りに"
会社、敗訴すれば正規職に切り替えなければ…産業全般に波紋

 現代自動車社内下請け労働者を正規職と認定するか否かを決める最高裁の最終判決が来る23日に下される予定だ。 今回の判決は不法派遣の基準が最高裁で最終確定されるもので、現代自動車8000人余りの下請け労働者だけでなく社内下請けを大量雇用している製造・サービス・公共部門など産業全般に影響を与えると見られる。 こういう'重さ’のためなのか、会社側は宣告期日を延期してほしいと申請書を出し、現代車下請け労働者は「予定通りに宣告してほしい」として組合員署名を集め20日最高裁に提出する予定だ。

 最高裁の最終判決を待っている今回の裁判は、現代車で社内下請け労働者として仕事をして解雇されたチェ・ビョンスン氏が中央労働委員会委員長を相手に起こした不当解雇および不当労働行為判定取り消し請求訴訟再上告審だ。 2002年現代車蔚山(ウルサン)工場の社内下請け労働者として入社したチェ氏は雇用労働部が2004年に現代車に対して不法派遣と判定し、正規職化を要求したが2005年に解雇された。 労働委員会に続き裁判所でも1・2審共に敗訴した。 だが、2010年7月、最高裁は原審を破棄し「不法派遣で2年以上仕事をしたチェ氏は現代車の職員」と判決し、事件をソウル高裁に送りかえした。 ソウル高裁は昨年2月、チェ氏の手を挙げ、現代車がこれに従わず再上告したことにより事件は再び最高裁へ渡った。

 会社側は去る15日に提出した宣告期日延期申請書で「この事件を一つの事例判決として処理するより、社内請負の法的性質を整理する判決として宣告することが望ましい」と明らかにした。 現代車はまた「ソウル中央地裁に提起された現代車勤労者地位確認集団訴訟現場検証調書が近い将来に完成されるので調べてほしい」と要求した。

 これに対し現代車下請け労働者は「時間稼ぎ」だとして強く反発している。 今回の判決は雇用部が不法派遣と判断して8年ぶりに下される最高裁の最終判断であり、この間正規職化を要求して拘束と焼身、解雇などの苦痛を受けてきた現代車下請け労働者には今回が今までのどの時より正規職に転換される可能性が高い時点であるためだ。すでに現代車正規職労組が下請け労働者の正規職転換を今年の闘争課題として公言しており、労働時間短縮で大規模新規採用が必要なだけに、最高裁で勝訴することになれば現代車としては下請け労働者の正規職転換を避け難い状況だ。

 民主労総蔚山労働法律院のイ・ソンイ労務士は「チェ・ビョンスン氏の解雇は2005年になされただけに、それ以前の時期について不法派遣の有無を見なければならず、すでに2004年当時に労働部で現場実態調査を行い不法派遣を認めた」として「突然、地裁での最近現場検証調書を振りかざすとは理解に苦しむ」と話した。

キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/519812.html 訳J.S