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済州(チェジュ)海軍基地 港湾設計 ミス 確認はしたが…

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/519665.html

原文入力:2012/02/17 22:43(869字)

検証委、設計変更 意向示さず
対策委 "工事全面再検討を"

 国防部が済州海軍基地を15万t級クルーズ船が出入りできる‘民・軍複合型観光美港’にするという約束とは異なり、クルーズ船の自由な入・出港が難しいことが明らかになるなど、港湾設計ミスが確認された。

 17日 総理室が設けた‘クルーズ船舶入出港技術検証委員会’が出した結果報告書によれば、15万t級クルーズ船(クイーンメリー2号基準)の入・出港設計風速は海上交通安全診断施行指針により秒速14mを適用しなければならないのに、海軍は秒速7.7mを適用して模擬実験(シミュレーション)を行った。

 クルーズ船の横風圧(側面が受ける風の圧力)面積も1万3223.8㎡を適用するべきなのに、8584.8㎡と小さく捉えたと推定した。航路の安全距離確保のための‘航路法線’も適正でなく、自由な入・出港が難しいと技術検証委は判断した。

 特に防波堤の変更を左右する核心事案である船回場(船舶が回転する場所)の適正性問題について、海軍はクルーズ船の長さ(345m)の1.5倍である520mを主張し、済州道は2倍の690mにしなければならないと対抗し結論が出なかった。海軍は艦艇を基準とし、済州道は貿易港や沿岸港を基準とした。

 しかし技術検証委は‘港湾設計を大きく変更しない範囲内で船舶シミュレーションをせよ’という報告書を採択し、「済州海軍基地設計変更を避けようとする処置」という批判が出ている。江汀マウル会と軍事基地阻止汎道民対策委員会などは「設計ミスを認めただけに工事を中断し全面再検討せよ」と要求した。 民主統合党は去る16日、済州海軍基地の工事中断と原点からの再検討を総選挙公約として採択した。

済州/ホ・ホジュン記者 hojoon@hani.co.kr

原文: 訳J.S