原文入力:2012/01/19 17:10(2804字)
パク・スジン記者
[情報公開請求キャンペーン] 教科部‘ウェスト プログラム’参加者 借入有無
韓米首脳会談‘結実’と言っていたが…参加者は当初計画の10分の1
参加者の38%、語学研修費用など2千万ウォン学資金借り入れで充当
"昨年末、私は新年に青年の働き口が大きく不足した状況であり、政府が率先して青年たちが仕事が出来る機会を作ってみようと言いました。 すべての部署が共に努力して、まず7万ヶの青年インターンの場を作りました。多様な国際経験を持つようにする研修と就職プログラムであるグローバル青年リーダー、米国で18ヶ月間仕事をしながら学ぶウェスト(WEST)事業も始まります。 特に、低所得層に恩恵が向かうよう注意深く配慮しました。…真の青年精神は失敗を恐れない勇気と大胆な挑戦精神と言うことができます。"
去る2009年1月2日。 李明博大統領は新年国政演説で4大国政運営方向を説明しながら‘ウェスト プログラム’を紹介した。 ウェスト プログラムは去る2009年から始まった政府運営海外インターンシップ プログラムであり、米国に最長18ヶ月間滞在し語学研修(5ヶ月)、インターン就職(12ヶ月)、旅行(1ヶ月)をできるようにした。
このプログラムは去る2008年8月、李明博大統領がジョージ ブッシュ当時米国大統領と韓米首脳会談をした後に出した‘結実’であり、当初この計画を発表する時に政府は新年2300人を始め年間最大5千人まで参加学生を拡大する計画だと発表した。
プログラムを発表する時、政府当局者は 「米国が運営してきた‘就職+観光’を括った4ヶ月プログラムに比べ、語学研修機会が追加され、インターン就職期間も増える利点がある」として「世界で韓国を最初の適用対象にする」とプログラムの長所を強調した。 キム・ウンヘ当時大統領府副報道担当者も 「画期的な英語研修就職プログラムになるだろう」 と発表した経緯がある。
それでは実際に運営されているプログラムはどんな様子であろうか。 まず、参加員数は年間5千人から年間400人余りに減った。 10分の1水準であるわけだ。
2009年3月、米国に出発した1期参加者が182人であり、2009年下半期に出発した2期参加者も158人で、初年度には340人が参加した。 2010年には377人、2011年には378人がプログラムに参加した。 当初計画である年間5千人の10%にも達し得ない学生たちが参加した。
理由は事業の性格が変わったためだ。 当初、政府はこのプログラムを予算事業とは考えていなかった。 政府は青年たちがインターン生活をしながら金を稼ぎ、生活できるようにするという意図を持っていた。 しかし実際に1・2期学生たちの場合、米国企業に有給インターンとして就職した学生は38%に過ぎなかった。 残りは韓国企業に就職した。 就職できない学生たちも9%に達した。この部分は結局監査院特定監査を通じて「趣旨に合わず運営が不十分だ」との指摘を受けた。
チェ・ポヨン教育科学技術部グローバルインターン支援団副団長はこれに伴い「米国企業から生活可能な給与を受け取りインターンとして就職することがほとんど不可能なので、そのような米国の現実を勘案して‘無給インターン’をする場合、生活費を政府が一部補填する方式で運営することになった」と説明した。 チェ副団長は「プログラムが‘予算事業’に変わった結果、予算に限界があり規模も縮小された」として「しかし、海外経験を生かすという趣旨に合うよう制度を運営することがより一層重要だ」と説明した。
このようにプログラムの性格が変わるにつれ、現在インターン生活をしている学生たちの大部分は米国企業に就職しインターン生活をしているものの、無給あるいは350ドル(韓貨 約40万ウォン)未満の給与を受け取り仕事をしている。 昨年3月に出国し現在インターン生活をしている6期160人の中で142人は無給インターンとして仕事をしている。 18人だけが給与を受け取りインターン生活をしている。 この142人の無給インターンの生活費は政府が補填している。 チェ・ナレ副団長は「米国学生たちも米国でインターンをする時は普通は給与を受け取ることができないと理解している」と説明した。
キム・サモ韓国大学教育研究所研究員は「政府が彼らに予算支援をすることはできるが、初めは韓米首脳会談の成果として米国企業に韓国学生が進出できるプログラムだと広報しておいて、実際には教育予算をはたきながらプログラムを運営しているという点が惜しい」と指摘した。
一方、ウェスト プログラムで継続的に問題になってきたことは費用の負担だ。 ウェスト プログラムは航空費とインターン生活時に無給あるいは給与が750ドル未満である時、生活費110万ウォンを政府が与える。
代わりに語学研修費用約8500ドル(韓貨約971万ウォン)、現地宿泊費(約1千万ウォン)、ビザインタビュー費(約20万ウォン)等、約2千万ウォンの費用は本人が直接負担しなければならない。
これに伴い、学生たちは学資金借り入れで費用を充当したりもしている。 ウェスト プログラムを申請しようとしたが、とても高い費用のために申請をあきらめた大学生チェ・ヨンフン(29)氏は他の学生たちが費用をどのように充当しているのか調べてみるために、韓国奨学財団に‘教科部グローバルインターン支援団WESTプログラム1~8期参加者の借入有無および借入金額’を情報公開請求した。 その結果奨学財団貸し出しプログラムに提供されなかった1期を除き、2期~8期の参加者の38%に該当する353人が韓国奨学財団から学資金貸し出しを受けていた。 金利は学資金貸し出しの一般償還学資金と同じだ。 昨年は4.9%の金利で学生たちが語学研修費用も貸し出しを受けていた。
チェ・ヨンフン氏は「学資金貸し出しではあるが、すでに授業料の学資金貸し出しも多額に受けている境遇なので、追加で貸し出しまで受けながら研修に行くことはできなかった」と話した。 チェ氏は「李明博大統領が‘低所得層のために注意深く設計した’と言ったが、どの部分が注意深く設計されたのか分からない」と話した。
チェ・ナレ副団長は「低金利である学資金貸し出しを受けることができるということ自体が大きな恩恵」と説明した。
パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr
原文: 訳J.S