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子牛料理が牛価格波動の対策? "のんきな発想"

原文入力:2012/01/09 14:55(1205字)

政府、料理開発を指示、  畜産農家 "1980年代に試みて失敗…政府買い入れなど緊急対策が先"

←5日午前、韓牛協会全北道(チョンブクド)支会(韓牛協会)関係者たちが牛価格安定対策を政府に要求するため全州IC近隣に集結した。 警察は牛を載せてソウルへ上京しようとする韓牛協会関係者たちを阻むためにこの日、兵力を投入した。 ニューシス

 政府が牛価格波動の直撃弾を受けた肉牛農家(乳牛オス子牛を肉用として飼育する農家)支援対策として子牛肉を使った料理を開発して食べようという案を出した。 専門家たちと被害農家は直ちに、役にも立たない暢気な発想だと批判している。

 農林水産食品部関係者は9日「困難に直面した肉牛産業対策として子牛肉料理を推進している」とし「肉牛農場で6ヶ月飼育した子牛を農協で50万ウォン程度の価格で購入することができるだろう」 と話した。 ソ・キュヨン長官も最近、歯のない子供たちでも食べられるほどやわらかい子牛食品を作って航空会社などに供給できるよう研究しろと指示したという。

 実際に農協は正月直後に全国7~8ヶ所の大都市で酪農組合などと共に乳牛ス子牛肉で作った焼き物、汁、ハム、ソーセージ、ビーフジャーキーなどの試食会を開催する予定だ。 子牛肉はヨーロッパと米国、カナダ、オーストラリアなどでは最上級料理と評価されている。 国内でも1980年代に子牛料理活性化のための研究をしたが、市場性が低く市販されることはなかった。

 しかし、忠北(チュンブク)、唐津(タンジン)のある畜産農家は「子牛肉料理はまだ市場もなく消費者の嗜好も確認されていない」とし「長期処方はできるかも分からないが、すぐには崩れゆく肉牛農家の直接的な助けにはなりえない体面繕い的な対策」と指摘した。 韓国酪農肉牛協会では「肉牛農家は酪農業の‘副産物’である乳牛オス子牛を飼育する重要な役割を果たしていて、肉牛農家が滅びれば酪農産業も滅びる」とし、直ちに乳牛オス子牛を政府で買入れるなどの緊急対策を要求している。

 昨年12月、国内で飼育中の肉牛は13万頭で全体韓・肉牛295万頭の4.4%だ。 肉牛農場で育てる乳牛オス子牛価格は昨年4月の22万3千ウォンから昨年末の全国平均価格が2万4千ウォンへ暴落するなど事実上取り引きがなくなった。 輸入牛肉との競争で圧迫され飼育をあきらめる肉牛農家が列をなし、これによって乳牛農家で月に6600頭ずつ生まれる乳牛オス子牛のほとんどが土に埋められる惨状が起きると見られる。

キム・ヒョンデ先任記者 koala5@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/513934.html 訳J.S