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"‘金正恩体制’に委譲するため緊急に内部整備した模様"

原文入力:2011/12/19 22:27(1351字)
パク・ビョンス記者、パク・ミンヒ記者、チョン・ナムグ記者


発表先送りした52時間  北では何が…
"中国側に死亡を知らせ
理解・協調を求めた可能性も"


←死亡した金正日北韓国防委員長の後継者として19日に事実上宣言された三番目の息子、金正恩中央軍事委員会副委員長が昨年10月9日 北韓労働党創建65周年を記念する大規模マスゲーム アリランを観覧し拍手している。 平壌(ピョンヤン)AP/ニューシス


  北韓当局が明らかにした金正日国防委員長の死亡時刻は17日午前8時30分だ。 しかし発表は19日正午になされた。その間51時間30分を要した。 その間に北韓ではどんなことが起きていたのだろうか。

  金委員長死亡と発表の間に二日を少しを超えて要した時間は‘金正恩体制’に進むための内部整備期間であったということが大まかな分析だ。 キム・クンシク慶南(キョンナム)大教授は 「(金委員長)死亡を二日後に発表したのは緊急で切迫した事態を体系的に準備した痕跡と見られる」として「その時間に金正恩を中心に側近や内閣、軍、党などで合意を得たのではないか」と話した。金委員長の死亡が持たらす政治的波紋と以後の体制を安定的に導いていく方案などを議論し交感する時間が必要だったというものだ。


  北韓はこの期間に金委員長の死亡事実を中国側に通知して理解と協調を求めた可能性も提起されている。 北韓が安定した後継継承を保証されるためには最も緊密な同盟である中国の協力が何よりも必要な状況であるためだ。 米国の<CNN>は中国が北韓の公式発表前に金正日委員長の死亡のニュースをあらかじめ知っていたと報道した。外交消息筋は「かつて金日成死亡の時も中国は事前にこれを北韓から通報されたと理解している」と話した。 しかし劉爲民 中国外交部スポークスマンは19日ブリーフィングで、中国政府がいつ金委員長の死亡を通報されたかなどに対する記者たちの質問に「これ以上、明らかにすることはない」として言葉を慎んだ。


  今回の金委員長の死亡発表までにかかった51時間30分は1994年7月金日成主席の死亡事実が亡くなって34時間ぶりに発表されたことと比較される。 今回の死亡事実発表に時間がより長くかかったことはそれだけ金委員長の事後体制整備により多くの時間が必要だったのではないかという観測も出てくる。 しかし金委員長の解剖検査時間などを考慮する時、死亡発表時点が遅れたと見るのは難しいという指摘もある。


  イ・ジョンウォン日本立教大副総長は「今回の発表で最も著しいことは解剖検査を経て死亡原因を詳しく明らかにしたこと」とし「比較的はやく発表したと判断される」と話した。 死亡原因に対して憶測が広がれば、体制安定に役立たないと判断し、正確な原因を明らかにしようとした北韓の意図が伺えるという指摘だ。


パク・ビョンス先任記者、北京、東京/
パク・ミンヒ、チョン・ナムグ特派員 suh@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/510993.html 訳J.S