内乱特検は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の12・3非常戒厳は「不正選挙陰謀論」を根拠に国会を解散し、憲法を改正して権力を長期間維持するための内乱だったという捜査結果を発表した。全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)が1980年、軍を動員して権力を奪った後、国会を無力化して長期執権の基盤を整えた12・12軍事反乱と軌を一にする反逆罪ということだ。時代錯誤の非常戒厳で尹錫悦政権は弾劾されたが、(当時与党の)「国民の力」の指導部をはじめ、依然として内乱を否定する勢力がある。司法的断罪がまだ行われていないためだ。特検の捜査が終わっただけに、司法府も裁判に拍車をかけ、一日も早く内乱の清算が行われるよう最善を尽くさなければならない。
チョ・ウンソク特検は15日、12・3非常戒厳を、「政治的反対勢力の排除および権力の独占」を成し遂げるために国憲を乱す目的の暴動だったとする捜査結果を発表した。尹前大統領は、当時野党だった「共に民主党」の「立法独裁」と「弾劾乱発」などを非常戒厳の名目に掲げたが、言い訳に過ぎないというのが特検の結論だ。2023年10月以前から戒厳を準備した尹錫悦一派は、無人機作戦で北朝鮮の武力挑発を誘導しようとしたが失敗し、その後、政治的反対勢力に狙いを定めた。尹錫悦の反対勢力には野党だけでなく、長年の検察側近として自ら法務部長官に抜擢したハン・ドンフン前国民の力代表もいた。尹前大統領はハン前代表を「アカ」呼ばわりしたうえ、軍司令官たちとの夕食会で「ハン・ドンフンを捕まえてこい。銃で撃って殺す」とまで言った。王朝時代に暴政に明け暮れた暴悪な王を思い起させる。このような者が大統領の任期を無事に終えていたら、国はどうなっていただろうか。恐ろしい。
特検捜査の結果、ハン・ドクス前首相ら国務委員が憲法的責務を放棄した事実が明らかになったことは、国民の怒りを誘う。長い官僚経歴を持つ彼らが、憲政秩序が破壊される現場を目撃しながらも、引き止めたり抵抗するような様子はなかった。むしろ尹前大統領の指示を素直に受け入れる姿が映像を通じて明らかになった。チュ・ギョンホ議員など国民の力の指導部も同じだ。国民の基本権と憲法を守る責任のある政治家が、果たして民主主義を守る意志があるのか問わざるを得ない。
だからこそ、ハン前首相とパク・ソンジェ前法務部長官、チュ・ギョンホ議員の拘束令状を相次いで棄却した裁判所の決定は納得しがたい。チョ・ヒデ最高裁長官の司法府は、チ・グィヨン判事が内乱首謀者を釈放し、荒唐無稽な裁判進行で一審宣告もできずにいる状況をただ眺めているだけだ。司法府の内乱断罪が遅れていることを受け、国民の力指導部と「ユン・アゲイン」など極右勢力は、特検捜査を「内乱攻勢」と歪曲している。12・3内乱から1年が過ぎたにもかかわらず、依然として「内乱政局」から抜け出せていない理由だ。「民主主義最後の砦」という司法府が、現状をこのように放置しても良いのか。チョ・ヒデ司法府は「三権分立」にふさわしい責任を全うしてほしい。