有名な韓国食堂の代表が歌手兼俳優のチェ・シウォンさんの家族が育てているペットの犬にかまれ、その後敗血症で亡くなった事故が後日明らかになり、先週末から議論になっている。実際、ペット犬の事故は増加傾向にある。
韓国消費者院に届けられた「犬にかまれた事故」の件数を見ると、2011年の245件が昨年は1019件へと4倍増になった。今年は8月までに1046件だ。数日前には自宅で飼っていた犬にかまれて、70代の女性と1才の幼児が亡くなる事故も起きている。農林畜産食品部は7月「猛犬指定対象を拡大し、傷害・死亡事故の場合は主人を処罰して猛犬は服従訓練や安楽死させる対策を検討中」と明らかにした。
事実多くの事故は首輪や口輪をしたら防げるということだった。動物保護法13条2項には、公共場所に飼い犬を同行する際、首輪などの安全対策や排泄物の即時回収を明示している。これに反した場合最大50万ウォン以下の過料を払わせるが、軽い処罰の上に取り締まりもきちんとなされていないという声が強い。
国会にはいわゆる猛犬被害防止法や動物保護法改正案が数件出されているが、犬の飼い主の責任や教育を強化する方向の議論はやはり必要と見られる。何より今でも安全措置規定があるのだから、「うちの犬はかまない」というような一部の飼い主の認識から変えていかねばならない。今年のある調査で約590万世帯がペットを育てており、そのうち68%はペットを家族のように感じていると答えた。子どもの行動に親が責任感を持つように、本当にペットを愛するならば主人にははるかに強い責任感が必要だ。
チェ・シウォンさんとその家族に対する誹謗の書き込みが炎上し、問題の犬の「安楽死」の主張を批判した芸能人が責められるなど論議が過熱するのは望ましくない。個人やペットの飼い主たちに対する感情的な非難より、ペット1千万匹時代のルールやエチケットを見直し、実践する時だ。
韓国語原文入力:2017/10/22 17:43