大韓民国の新たな国家ブランドに指定された「クリエイティブ・コリア(CREATIVE KOREA)」がフランス貿易投資振興庁の国家産業ブランドの「クレアティブ・フランス(CREATIVE FRANCE)」キャンペーンと酷似していることが分かった。広告広報専門家でもある「共に民主党」ソン・ヘウォ議員は6日、二つのデザインを比較し「明白な盗作」と主張した。
実際に二つのキャンペーンのロゴを比較すると、クリエイティブの次に来る国の名前が変わっただけで、主要概念からデザインに至るまでそっくりだ。文字の色も赤と青で同じ。文化体育観光部は「太極(韓国国旗)の色を若くて現代的な感覚で再解釈したもの」と説明するが、フランスがすでに自国の国旗のトリコロールの色を活用してデザインした状況では、苦しい弁明に聞こえるだけだ。
「クレアティブ・フランス」は、大胆、創造、発明、革新という4つのキーワードを中心に、フランスが自国の技術やファッション、文化、料理など多方面にわたって良いイメージを世界に広げるためのキャンペーンだ。フランスのマニュエル・バルス首相が昨年10月に日本を訪問した際、「クレアティブ・フランスは、フランスが動き出しており確信に満ち溢れていることを意味する」とクレアティブ・フランスの伝道師として尽力した。さらに韓仏国交正常化130周年を迎え、今年韓国で開かれたイベントのテーマも、このクレアティブ・フランスだった。
こうした状況で韓国が世界に向かってクリエイティブ・コリアを叫んでも嘲笑の的になるだろう。「韓国では他国のキャンペーンをそのまま真似ることが創意なのか」と批判されるだけだ。文化体育観光部は「韓国の国家ブランドのロゴは国民の意見を集約した中心価値に基づいて決めたもので、(フランスのものと)類似していない」と無理な主張をしている。この国家ブランドでは国のイメージを高めるどころか、かえって恥をかくだけだ。
新しい国家ブランドに対する世論の反応は当初からあまり良くなかった。朴槿恵(パククネ)政権の発足当時から掲げてきた「創造」キャンペーンが国家ブランドにまで拡大されたのではないかという批判もあった。しかし、盗作疑惑はそのような批判とは次元が異なる重大な事態だ。 今後フランスが著作権侵害を問題視しないとも限らない。国際的にこれ以上恥をさらす前に、きっぱり止める方が望ましい。そして事態をここまで悪化させた関係者に厳重に責任を問わなければならない。
韓国語原文入力:2016-07-06 18:07