朴槿恵(パク・クネ)大統領が13日、ミャンマーで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)と韓中日の首脳会議で、韓中日3か国の首脳会談を提案した。「近い将来に韓中日の外相会談が開催され、これを基に韓中日3か国の首脳会談も開かれることを望みたい」と段階的な歩み寄りを提示したが、事実上3か国首脳会談の年内開催を強く希望したと見て支障はないとみられる。
3か国首脳会談は2008年から毎年開催されてきたが、日本で安倍晋三首相が就任して以降、歴史認識と領土問題をめぐる韓日と中日の間のあつれきが強まり、中断しているところだ。昨年に続いて2年連続して3か国首脳会談開催国の立場にある我が国(韓国)としては、年末までに会談が開かれなければ来年には開催権を日本に譲らなければならない。開催権を譲ることも問題だが、2年連続で中断されると、会談の意義そのものが失なわれる心配もある。
朴大統領の3か国首脳会談の提案はある意味では好機を逃した感がある。ここ数年、領土と過去の歴史認識問題であつれきが起きていた中国と日本が11月の北京APEC首脳会議で劇的に首脳会談を再開したために直面した外交的孤立を脱しようとする受動的な姿勢に映るためだ。むしろ中日が首脳会談をするに先立って3か国首脳会談を主導的に提起していたならばもっと注目されたのにという残念な思いがする。
だからといって朴大統領の3か国首脳会談の提案は意味がないわけではない。中国と日本が和解局面に入り、米国や日本、ロシアが北朝鮮と積極的に接触しているなかで空しく他国の動きを見つめなければならない惨めさを思えば、3か国首脳会談の提案はそれなりの次善策になると思えよう。
問題は、話を切り出すだけで終わってはならないということだ。実行が重要だ。日本は朴大統領の提案にひとまず非常に積極的だ。中国も習近平主席が朴大統領との会談で3か国外相会談を進めることになって中日首脳会談も再開されただけに以前のように否定的なばかりではないだろう。また中国としては韓米日の3カ国協調の動きに対応する次元からも韓中日の首脳会談のカードは魅力がないものではない。
3か国首脳会談成功の最も重要な鍵は主催国である我が国(韓国)が3か国のあつれきと協力の中でいかに調整力を発揮できるかに掛かっていていると言える。3か国首脳会談が我が国の安定と繁栄に必要とされるなら、創造的かつ実用的な発想で強い推進力を発揮すべきだ。
韓国語原文入力:2014/11/16 19:36