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[社説] 何のために小学生にまで‘独島挑発’を広げるのか

 韓-日関係改善の歩み寄りに冷水を浴びせる十字砲火を日本が4日続けざまに放った。一つは小学校の教科書にまで独島(ドクト、訳注・竹島)の領有権の記述を強化したことで、もう一つは独島の領有権主張を繰り返す外交白書を発表したことだ。 一方で‘首脳会談をしたい’、‘関係改善をしたい’、‘韓国は重要な友邦だ’とほほ笑みかけながら、もう一方では臆面もなくこのような行動をする安倍晋三政府の二面的な態度は糾弾せざるをえない。

 日本がこの日犯した‘独島挑発’行動の中で、特に独島の領有権主張を大幅強化した小学校教科書を検定で通したのは不届き千万だ。過去の誤った歴史を反省するどころか、育ちゆく未来の世代にまでこれを詰め込むというものであるからだ。このような有様では韓-日関係が改善されるどころかかえってあつれきが一層激しく長期化するだけだ。

 今回検定を通過した教科書は全部で8種類だ。ところが8種類ともみな‘独島は日本の領土’という記述をしている。4年前の検定でこのような内容が記述された教科書は、5種類の中で一つだけだった。量だけでなく内容でも、4年前にはなかった‘韓国が不法に占拠している’、‘日本政府が抗議している’ということも追加されている。教科書の中の地図や副教材である社会科の地図も全般的に改悪された。

 わが国政府がこの日小学校の教科書検定と外交青書による日本の独島挑発に対して、駐韓日本大使を呼んで強力に抗議したのは当り前のことだ。日本が、法的にも歴史的に我々の領土であることが明らかである独島について、あきれた主張をすることについてはそのたびに断固たる姿勢を示すべきだ。独島は露-日戦争の過程で日帝に奪われ、解放と共に戻った地であるゆえ、我々としては一層大切に守るほかない。

 同時に日本がいかに独島挑発を敢行したとしても我々の主権が厳然として行使されている独島の地位は揺るぎないという自信を持って毅然と対応する必要がある。あえて日本の挑発にレベルを上げて対応し、独島あつれきを常態化しようとする日本の意中にはめられてはならないはずだ。独島を手に入れている利点を最大限生かして日本に正しい歴史認識を促すことが賢明な道だ。

 安倍政権は誤った歴史認識の修正なしには韓-日関係改善にはっきりと限界があるということを知るべきだ。日本が独島の領有権主張を強めるほど日本に対する韓国民の態度は冷たくなるしかない。日本は独島挑発が独島も、韓-日関係も共に追いやってしまう悪手であることを悟よう望みたい。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/631306.html 韓国語原文入力:2014/04/04 19:04
訳T.W(1171字)