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駐朝ロシア大使「朝米非核化交渉は行われないだろう」

登録:2025-03-28 01:22 修正:2025-03-28 08:16
RIAノーボスチのウェブサイトより//ハンギョレ新聞社

 アレクサンドル・マツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使が27日、「朝米の非核化交渉はないだろう」と断言した。米国とロシアの対話の再開には、北朝鮮は肯定的に反応したという。

 マツェゴラ大使はこの日、ロシアのRIAノーボスチ通信のインタビューで、21日に平壌(ピョンヤン)を訪問したロシア国家安全保障会議のセルゲイ・ショイグ書記が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に、米国とロシアの接触について詳しく伝えたと語った。ショイグ書記はプーチン大統領の最側近。

 マツェゴラ大使は、トランプ大統領が金委員長と接触する意向を示したことについては、「米国の大統領が個人的な観点から朝鮮民主主義人民共和国の金正恩国務委員長との接触の再開について実質的な提案をしたというのは、聞いたことがない」と答えた。朝鮮半島の非核化をめぐる交渉の可能性はあるかと問われると、「いかなる『パッケージ』が提示されようが、北朝鮮と非核化をテーマに交渉が行われる可能性はまったくないと確信している」と強調した。朝米の非核化交渉はもはや行われないだろうと強調したかたちだ。同氏は、昨年9月のロシアのセルゲイ・ラブロフ外相による「北朝鮮に用いる『非核化』という用語そのものがすべての意味を失った」との発言を引用しつつ、終止符を打った問題であることを示唆した。

 また、朝米に支援を要請されたらロシアはどのように対応するかについては、「北朝鮮指導部は誰の仲裁も必要としてないと確信する」と答えた。同氏は「北朝鮮と米国との間には複数の直接的な意思疎通のチャンネルがある」として、「(両国が)対話の再開を決めれば、そのようなチャンネルのうちの一つが再稼動するだろう」と語った。

 最近の米ロの関係正常化に対して北朝鮮は懸念しているのかとの質問には、北朝鮮は「肯定的」だと答えた。同氏は「北朝鮮は米国の前の(バイデン)政権で中断されたロシアと米国の接触が再開されたことに対して、非常に肯定的に反応している」と述べた。そして「北朝鮮の友人たちは、今回の(米ロ)接触が、北朝鮮とロシアが共に血を流して結束した兄弟的友好関係である包括的戦略的パートナーシップに、いかなるかたちであれ影響を及ぼしうるという懸念は、まったくしていない」と補足した。

 一方、ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務次官はこの日、「朝鮮民主主義人民共和国の金正恩国務委員長のロシア訪問が現在準備中」であることを明らかにした。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1189340.html韓国語原文入力:2025-03-27 21:58
訳D.K

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