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プーチン大統領「西側がウクライナに派兵の際は核衝突の危機」警告

登録:2024-03-02 09:19 修正:2024-03-02 09:31
年次一般教書演説で…「欧州への侵攻計画はない」
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が29日(現地時間)、ロシアの首都モスクワで年次教書演説を行っている=モスクワ/AP・聯合ニュース

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が29日(現地時間)、北大西洋条約機構(NATO)がウクライナに軍隊を派遣すれば、核戦争の危機を招くと警告した。

 プーチン大統領は同日、テレビ中継された年次教書演説でこのように述べ、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟に対し、ロシア西部地域のロシア軍を大幅に強化する計画だと明らかにした。ロイター、タス通信などが報じた。

 フランスのエマニュエル・マクロン大統領は26日、将来的にウクライナ派兵も排除できないと述べたが、この発言後、米国やドイツなど西側主要国とNATOは派兵計画はないと明言した。

 プーチン大統領は、西側が1980年代のような軍拡競争にロシアを引き入れようとしているとし、ロシアが欧州を攻撃する準備をしているという主張はナンセンスだと一蹴した。

 この日の教書演説は、ロシア大統領選を2週間後に控えて行われ、連邦上下院議員の他に行政府の官僚、憲法裁判所長と最高裁判所長官、宗教団体の代表など、各界の人々が聴衆として参加した。

 プーチン大統領は同日の演説で、米国と「戦略的安定」のために対話する準備はできているが、ロシアの国家安保問題を排除して交渉をすることはないと強調。さらに、ロシアが宇宙に核兵器を配備しようとしているというのは事実ではないと重ねて主張した。

 さらに、ウクライナ戦争に対する「特別軍事作戦」を大多数のロシア人が支持しているとし、ロシアは主権と安全保障のための正当な戦いを行っていると主張した。また、戦争を始めたのはロシアではなく、戦争を終わらせるためにあらゆることを行うと述べた。

 経済問題に関しては、友好的な国々とともに、政治が介入しない新しい世界金融基盤を建設する計画だとし、アラブ諸国や中南米との協力の強化が特に重要だと述べた。

 プーチン大統領のこの日の教書演説は、ロシアの主権の連続性などのロシアの国内問題と、今後5年間の課題を提示することに主に割かれた。

シン・ギソプ先任記者marishin@hani.co.kr(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1130465.html韓国語原文入力:2024-02-29 22:18
訳C.M

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