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「ネタニヤフは退陣せよ」数千人がデモ…イスラエル市民の76%が退陣を要求

登録:2023-11-06 06:50 修正:2023-11-06 11:11
エルサレムとテルアビブで「今すぐ投獄せよ」 
回答者の76%が退陣を望んでいるという世論調査も
イスラエルのテルアビブで4日(現地時間)、市民たちがガザ地区の武装勢力ハマスに拉致された人々の写真を持ってデモを行っている=テルアビブ/AFP・聯合ニュース

 イスラエルで4日(現地時間)、ガザ地区の武装勢力ハマスとの戦争で超強硬対応を貫いているベンヤミン・ネタニヤフ首相の退陣を求めるデモが行われた。同日公開されたある世論調査では、76%がネタニヤフ首相の退陣を望んでいるという結果が出るなど、ネタニヤフ首相は国内でますます窮地に追い込まれている。

 エルサレムの首相官邸前で同日、数百人のデモ隊がイスラエル国旗を持って「(ネタニヤフ首相を)直ちに投獄せよ」というスローガンを叫びながら警察と対峙した。ロイター通信などが報じた。警察がデモ隊の首相官邸への接近を阻止したことで、デモ隊と警察のもみ合いも起きた。デモに参加した市民、ネタ・チンさんは「彼ら(政府)は我々を裏切った。ネタニヤフを排除する投票を望んでいる。このデモが続き、さらに大きくなることを願う」と述べた。

 テルアビブでは数千人の市民がハマスに拉致された人質の写真を持ってデモを行った。彼らは「どんな代償を払っても人質を救出せよ」、「(人質を)今すぐ家に連れて来い」、「直ちに停戦せよ」などのスローガンを叫んだ。

 デモに参加したオフリー・ビバスレビさんは「兄弟が生後10カ月の乳児など2人の息子とともに拉致された」とし、家族への支持を示すために街頭に出たと語った。ビバスレビさんは「彼らがどこにいるのか、どんな状況に置かれているのか全く分からない。生後10カ月の甥が十分な食べ物を与えられているかどうかも分からない」と家族を心配した。家族5人が拉致されたというハダス・カルデロンさんは「地獄のようだ。毎日目が覚めるたびに新しい戦争の日が始まる」とし、「政府が(人質救助のために)これまでとは違う考え方をすることを期待しており、また要求する」と話した。

 同日のデモは、イスラエル国民が先月7日のハマスの奇襲攻撃による衝撃から徐々に抜け出し、市民の間で政治指導者などに対する怒りが広がる中で開かれた。ネタニヤフ首相は奇襲攻撃を受けたことに対して責任を認めない態度を示し、国民の怒りをさらに刺激した。

 イスラエルの「チャンネル13」放送がこの日公開した世論調査結果によると、回答者の76%がネタニヤフ首相の退陣を望むと答えた。また、回答者の64%は戦争が終わった後、直ちに総選挙を実施すべきだと答えた。ハマスの奇襲攻撃を防げなかった責任は誰にあるのかという質問には、44%がネタニヤフ首相を、33%はイスラエル軍参謀総長など軍首脳部を挙げた。

シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1114958.html韓国語原文入力:2023-11-05 16:54
訳H.J

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