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東京銀座のあるデパートの高級レストランで、韓国人客に漂白剤入りの水を提供し、嫌韓疑惑が持ち上がっている＝JTBCニュース画面よりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

　単純な店員のミスなのか、それとも故意なのか。最近、東京都銀座のある有名デパートに入店している高級レストランで、韓国人客に漂白剤入りの水が提供され、それを知らずに飲んだ客が病院に入院する事件が発生し、物議を醸している。

　レストラン側は店員が間違えてこのようなことが発生したと釈明したが、被害者は「韓国人であることを知ってわざとそうした」と主張しており、嫌韓疑惑にまでつながる兆しが見えている。

　19日、「JTBC」と日本のメディア「FLASH」などの報道によると、韓国人のKさんは先月31日午後6時ごろ、夕食をとるために銀座のデパートにある高級レストランを夫とともに訪れた。ランチコースの価格が1万円以上する同レストランは、大阪や福岡など日本各地に29の支店を持つ天ぷら専門店。

　Kさんは注文を済ませた後、喉が渇いて店員に水を頼んでおり、店員は水1杯とウーロン茶2杯を持ってきた。Kさんは水を飲んでいる途中、水から異臭がすることに気づいた。喉が痛くなったKさんは店長と店員に「この水はおかしい」と叫んだが、店長と店員は何の反応も示さなかったという。

　Kさんはレストラン側のこのような対応にさらに腹を立て、再び店員に「水から異臭がする」と訴えた。すると女性店員は無言でコップを持って厨房に向かい、厨房の入口にある洗面台にコップの水を捨てようとした。証拠が消えてはならないと思って店員を追いかけたKさんは店員からコップを奪い取り、店長に水の匂いを嗅ぐように言った後、携帯電話で警察に通報した。

　喉の痛みが激しくなったKさんは、夫に携帯電話を預けて指を口に突っ込んで水を吐き出そうとした。ところが、再びレストランの店員の一言がKさん夫妻を怒らせた。Kさんの夫は「妻が吐こうとすると、他の店員が来て『ここで吐くと迷惑だから、トイレに行ってください』と言っただけではなく、料理人も迷惑そうな顔で私たちを見ていた」と伝えた。その後、喉の痛みがひどくなったKさんは病院に運ばれ、急性食中毒と診断された。

　レストラン側はこの事件に対して「店員が間違えて起きたこと」だと釈明した。レストラン側は「ステンレス製ピッチャーに天つゆを入れており、洗浄する際には漂白剤を水で薄めて漂泊する」とし、「女性職員が漂泊剤入りのピッチャーと飲料水の入ったテーブルポットを取り間違え、漂白剤の入った水を注いでしまった」と説明したという。

韓国人客に漂白剤入りの水を提供し、物議を醸している東京銀座の高級レストランの様子＝JTBCニュース画面よりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

　このことでレストランは保健所から8日から12日まで4日間の営業停止処分を受けた。レストラン側は謝罪文を通じて「体調を崩されたお客様とそのご家族の方々には、多大なる苦痛とご迷惑をおかけ致したこと、改めて深くお詫び申し上げます」とし、「再発防止を図るとともに、すべての衛生に関わる作業を見直します」と明らかにした。

　しかし、Kさんはレストラン側が自分が韓国人であることを知ったうえで、故意にこのようなことをしたと主張している。Kさんの夫が自らレストランの厨房を確認した時には、飲料水のポットと漂白剤入りのピッチャーは明確に区分されていた。

　Kさんはまた、「JTBC」とのインタビューで、「そこは高級レストランだ。（お客さんには）椅子を引いてくれる。でも私には引いてくれなかった。顔つきもそうだし、話すイントネーションを聞いて私が韓国人であることが分かったはずだ」として、「嫌韓」による事件だと主張している。Kさんはレストランを業務上重過失傷害などで警察に通報し、現地警察は食堂の故意性の有無などを捜査中だ。

　一方、日本の飲食店で韓国人を対象に問題のある食べ物を提供して物議を醸したのは今回が初めてではない。2016年、大阪のある有名なフランチャイズ寿司店で、韓国人客だけに大量のワサビ入り寿司を提供したことが問題になっており、2020年にも大阪に本社を置く有名寿司チェーン店「がんこ寿司」が韓国語の案内だけに水を有料と表記してきた事実が明らかになり、議論を呼んだこともあった。昨年も銀座のある有名フランチャイズ寿司店が韓国人客にいわゆる「わさびテロ（わさびを決まった量より多めに入れること）」に加え、不親切なサービスをしたことがわかり、物議を醸した。