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棺の中から「トントン」…葬儀中に蘇生の奇跡、1週間もたず

登録:2023-06-19 03:30 修正:2023-06-19 17:59
エクアドルの70代の女性、1週間で死亡
ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 葬儀中に蘇生して遺族を驚かせたエクアドルの70代の女性が、1週間後に「再び」死亡した。

 17日のAP通信の報道によると、9日(現地時間)に死亡が確認され、葬儀中に蘇生して棺をたたいた元看護師のジルベルト・ベラ・モントーヤさん(76)は、7日間にわたってエクアドルのババオヨにある病院の集中治療室で治療を受けた末に死亡した。

 モントーヤさんが「最初の」死亡判定を受けたのは9日。APは13日、エクアドル保健省の関係者の話を引用し、モントーヤさんは脳卒中で倒れ、心停止状態でエクアドル南西部ババオヨにある病院に運ばれ、心肺蘇生法を施したものの反応がなかったため、医師が死亡判定を下したと報道した。

今月9日(現地時間)、エクアドルのババオヨで行われていた葬儀の途中、棺から音がしたため遺族が棺を開けている。AP通信のユーチューブチャンネルより//ハンギョレ新聞社

 遺族はすぐに葬儀を行った。この時、モントーヤさんは葬儀会場に置かれた棺の中におり、5時間後に棺桶をたたいた。モントーヤさんの息子は「葬儀会場には20人ほどが集まっていた。葬儀開始から5時間後、棺桶の中から音がしはじめた。母は布に包まれて棺桶をたたいていた。私たちが近づいた時、息を切らしていた」とAP通信に語った。

 しかし、モントーヤさんは蘇生してから1週間後に「2回目」の死亡判定を受けた。APによると、エクアドル保健省はモントーヤさんの死因を虚血性脳卒中と発表した。

 エクアドル保健省は、この事件にかかわった医師と死亡診断書の発給過程について調査するため、委員会を立ち上げたという。遺族は事件の経緯について真相究明を求めている。モントーヤさんの遺体は1週間前に目を覚ました葬儀会場に戻った。モントーヤさんの息子は、母親は公共墓地に埋葬するとAPに語った。

イ・ジュビン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1096422.html韓国語原文入力:2023-06-18 14:47
訳D.K

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