本文に移動

ソン・フンミンにまたもや人種差別…反則状況を「武術」に喩えた英国の解説者

登録:2023-05-02 06:31 修正:2023-05-02 07:13
トッテナムのソン・フンミンが1日(韓国時間)、英リバプールのアンフィールドで行われた2022~2023イングランド・プレミアリーグ(EPL)のリバプールとのアウェイ試合で、リバプールのFWコーディ・ガクポの攻撃を防ごうとして手を使い反則をする様子=リバプール/AFP・聯合ニュース

 英国のサッカー解説者がソン・フンミン(トッテナム)の反則状況を武術に喩え、人種差別をめぐる議論を呼んでいる。

 英国の「デイリー・メール」は4月30日(現地時間)付で、「スカイスポーツ」の解説者のマーティン・タイラーがソン・フンミンの反則状況について「マーシャルアーツ(Martial arts:武術)」と表現し、人種差別をしたとして批判されていると報じた。

 ソン・フンミンは同日、英リバプールのアンフィールドで行われたリバプール戦で、後半7分、コーディ・ガクポの攻撃を防ぐ過程で、手でガクポの体を塞ぎ、イエローカードを提示された。タイラーはこの場面を「マーシャルアーツ」に喩えた。マーシャルアーツはテコンドーやカンフーなど武器を使わないアジアの格闘術を指す。

トッテナムのソン・フンミンが1日(韓国時間)、英リバプールのアンフィールドで行われた2022~2023イングランド・プレミアリーグ(EPL)のリバプールとのアウェイ試合でプレーしている=リバプール/AFP・聯合ニュース

 タイラーの発言について、オンライン上で人種差別という声があがった。あるツイッターユーザーは「マーシャルアーツ」という表現について「タイラーはアジア人でない選手にもそのような言葉を使っただろうか」という書き込みを残した。また別のツイッターユーザーも「アジア選手がイエローカードをもらった後『マーシャルアーツ』と言ったのは容認できない。『人種差別の余地はない(no room for racism)』は単なるスローガンではない」と書いた。

 ソン・フンミンに対する人種差別は今回が初めてではない。あるチェルシーのサポーターは、2022年8月に英国ロンドンのスタンフォードブリッジで開かれたトッテナムとチェルシーとの試合で、コーナーキックを蹴ろうとするソン・フンミンに対し、アジア人を蔑む意味が込められたつり目ポーズを取った。この姿がネット上で広がり波紋を呼んだことを受け、英国裁判所は今年3月、このサポーターに罰金726ポンドと3年間サッカースタジアムへの接近禁止命令を下した。

カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1090095.html韓国語原文入力:2023-05-02 01:46
訳H.J

関連記事