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敗戦日迎えた岸田首相、靖国神社に玉串料奉納…一部閣僚は参拝

登録:2022-08-16 06:34 修正:2022-08-16 07:27
自民党総裁として玉串料奉納…首相就任後3度目 
3年連続閣僚たちが敗戦日に参拝…官房長官「各閣僚が私人として判断」
高市早苗経済安全保障担当相が日本の敗戦日の今月15日、靖国神社を訪問して参拝した。日本の敗戦日に現職閣僚が参拝したのは2020年以降3年連続=東京/AP・聯合ニュース

 日本の敗戦日である8月15日を迎え、岸田文雄首相が太平洋戦争A級戦犯が合祀された靖国神社に「自民党総裁」として玉串料を納めた。閣僚2人は靖国神社を直接訪れて参拝した。

 NHKは同日、「岸田首相は事務所の秘書を通じて『自民党総裁 岸田文雄』として私費で玉串料を納めた」と報道した。自民党内の穏健派を代表する岸田首相は、これまで閣僚などを務めながらも靖国神社を参拝したり、玉串料を奉納したことがなかった。しかし、昨年10月に首相になってからは玉串料を納めており、今回が3回目だ。

 岸田首相は同日午前11時頃、靖国神社ではなく、その近くに位置する千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れた。同墓苑は第2次世界大戦の時に亡くなった人々の中で名前が確認できず遺族に返せなかった遺骨を安置した場所だ。岸田首相はその後、日本政府が主催する「全国戦没者追悼式」に出席した。

 閣僚の中では高市早苗経済安全保障担当相と秋葉賢也復興相が靖国神社を直接参拝した。日本の現職閣僚が敗戦日に直接神社を参拝するのは2020年以後3年連続だ。安倍晋三元首相の側近である萩生田光一自民党政調会長も同日午前、参拝した。極右性向の高市経済安全保障担当相と萩生田政調会長は毎年春・秋の例大祭にも参拝している。 13日には西村康稔経済産業相が靖国神社を訪れた。

 松野博一官房長官は定例記者会見で、閣僚の靖国神社参拝について「それぞれの大臣が私人として判断した」とし、「どの国であれ、国のために命を捧げた方々に尊崇の念を表するのは当然だ」と述べた。ただし周辺国家の反発について「隣国である中国・韓国を含む近隣国家との関係を強化していく方針には変わりはない」と付け加えた。

 東京都千代田区に建てられた靖国神社は、1867年の明治維新前後に日本で起きた内戦と日本が起こした様々な侵略戦争で天皇のために命を捧げた246万6千人余りの英霊を祭る施設だ。このうち約90%は、日本の太平洋戦争(1941~1945年)と関連している。

 この戦争に責任のあるA級戦犯14人が1978年に合祀の儀式を経て靖国に祭られた。 このため、日本の現職首相や閣僚が靖国神社に参拝すれば、日本は侵略戦争を反省していないという意味に解釈され、周辺国が反発するなど、大きな外交問題になってきた。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1054774.html韓国語記事入力: 2022-08-1515:50
訳H.J

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