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英国防相「ロシアは負けはじめた」

登録:2022-08-13 03:26 修正:2022-08-13 08:53
欧米の兵器支援によるウクライナの戦況の変化を示唆 
ウクライナ支援26カ国会議で15億ユーロ追加支援
デンマークのコペンハーゲンで11日に行われたウクライナ支援国会議で、英国のベン・ウォレス国防相(前列右)がウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相(前列左)、デンマークのモルテン・ボドスコフ国防相(前列中央)とともに記者会見を行っている/ロイター・聯合ニュース

 西側から精密兵器の支援を受けたウクライナが南部戦線で攻勢を強める中、英国の国防相は、今回の戦争でロシアが「負けはじめた」と評価した。

 英国のベン・ウォレス国防相は11日、デンマークのコペハーゲンで行われたウクライナ支援国の会議「#コペンハーゲン・ウクライナ2022」で、ロシアの侵攻は「動揺しており」、ロシアが「負けはじめた」と評価した。ロイターなどが報じた。この会議において、主催国の英国とデンマークなどの26カ国はウクライナに対して15億ユーロ(15億5000万ドル)の軍事的、経済的な追加支援を行うことで合意した。

 ウォレス国防相は、戦闘と人命の損失が依然として続いているが、ロシアは「多くの地域で負けはじめている」ということを理解することが重要だと強調した。そして「ロシアの侵攻は相次いで修正され、南部および東部のみに焦点を合わせるようになっている」とし「これは、彼らが当初言っていたいわゆる(開戦当初の)3日間の特別作戦から大きく逸脱しているもの」と指摘した。また「ロシアのプーチン大統領は、8月になれば、あるいは数カ月以内に、我々がみな紛争に疲れ、国際社会はそれぞれ異なる方向へと向かうだろうというギャンブルをしてきたが、現状はその逆だ」と述べた。ウォレス国防相は、今回の会議で合意された支援は「いずれもウクライナの勝利を助け、ウクライナの主権を守り、ウクライナでプーチンの野望を挫折させるためのものだ」と述べた。

 デンマークのモルテン・ボドスコフ国防相は、今回の会議で合意された支援金は兵器の生産と購入、ウクライナ軍の訓練、地雷の撤去に使われるとしつつ、西側はウクライナに対する兵器支援を強化すると約束した。同氏は、9月にも支援国会議を開催し、追加支援を議論すると明らかにした。

 米国とともにウクライナに対する兵器支援を主導する英国はこの日、多連装ロケットシステム(MLRS)および射程距離80キロのM31A1精密誘導ミサイルなどを含む3億ユーロの支援を約束した。ウクライナは最近、米国から支援を受けて実戦配備した高機動ロケット砲システム(HIMARS)などの精密移動兵器を用いて、南部戦線などでロシア軍の重要施設を攻撃している。これによってウクライナ軍は、ロシア軍に対して攻勢を続けているという評価を受けている。

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1054534.html韓国語原文入力:2022-08-12 13:20
訳D.K

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