日本を訪問中のパク・チン外交部長官が19日午後、東京の首相官邸で岸田文雄首相に会い、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の韓日関係改善に対する強い意志を伝えた。
パク長官は同日午後2時15分から約20分間にわたり岸田首相を表敬訪問した後、記者団に「尹大統領のメッセージを口頭で岸田首相に伝えた」と述べた。尹大統領はパク長官を通じて「前回スペインで開かれたNATO首脳会議で岸田首相と数回会い、首相を信頼できるパートナーとして、韓日を友好・協力的な関係に発展させるために共に努力できると確信した」というメッセージを伝えた。さらに「パク長官の訪日を機に、両国関係の改善と復元の流れがより加速化することを期待する。岸田首相と緊密に疎通し、協力してほしい」と強調した。パク長官も岸田首相に「今回の訪問を通じて、首脳間のシャトル外交が復元される土台になることを期待する」と述べた。
パク長官によると、岸田首相はこれに対し、「尹大統領のメッセージに感謝する。スペイン・マドリードでの首脳会議で尹大統領に会って良い対話を交わしており、今後も対話が持続することを期待する」と述べたという。
パク長官は強制動員被害者に対する賠償問題と関連し、日本側も積極的に乗り出すことを要請した。パク長官は岸田首相に「(裁判で敗訴した)日本企業に対する現金化が実現する前に望ましい方向を模索するために努力する。そのためには日本側が前向きな反応を示してくれることを期待する」という立場を伝えたという。
パク長官は2015年12月の韓日慰安婦合意についても、「両国政府間の公式合意として尊重されなければならない。合意の精神に基づいてこの問題がうまく解決されることを望んでいる」と岸田首相に伝えたと述べた。