戦争116日目、夏に変わった季節
プーチンへの怒り、都市のいたるところに

6月19日(現地時間)午前、ウクライナの首都キーウの地下商店街の入口に、プーチンの顔写真と悪口が印刷されたトイレットペーパーが売られている=キーウ/キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社
冬の寒風の中、ロシアがウクライナを侵攻してから116日がたった6月19日(現地時間)、ウクライナの首都キーウに再び週末が訪れた。久しぶりに市内を訪れた市民の頭上に強い日差しが照りつけたこの日、昼の最高気温は30度に達した。ドミトロ川の川辺には久々に水泳を楽しむ市民や子どもたちが集まった。

6月19日(現地時間)午前、キーウにあるボフダン・フメリニツキーの銅像が木の板などで保護されている=キーウ/キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社
凄絶な戦いの末、ウクライナは首都を取り戻したが、東部戦線では依然としてロシア軍との戦闘が続いている。まだ戦争が終わっていないことを伝えるものは、都市のあちこちでたやすく見つけることができる。オルガ女王記念碑の前には砂の城が作られ、ウクライナ独立の英雄ボフダン・フメリニツキーの銅像は木の板で覆われている。ウクライナの歴史が込められた文化財を守るため、市民が施した最善策だ。

6月19日(現地時間)午前、キーウのフレシチャーティク駅の入口に積まれた砂袋にロシア軍に向けた悪口が書かれている=キーウ/キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社
戦争が長引き、この悲劇を招いたロシアとウラジーミル・プーチン大統領に向けたウクライナ国民の怒りもさらに高まっている。プーチンの顔と悪口が印刷されたトイレットペーパーは市内の商店で絶賛販売中だ。フレシチャーティク駅の入り口に積まれた砂袋にも、ロシア軍に向けた悪口が書かれている。聖ミハイル黄金ドーム修道院前をはじめ、随所に展示されたロシア軍の捨てられた武器と戦車を見物する市民が絶えない。展示された敵国の戦車越しに、ウクライナの国旗が見える。日増しに深まる葛藤と憎悪に終止符を打つ日はいつ頃なのか…。いま可能なかぎりの最善を尽くして不安な日常を守っているウクライナ・キーウの週末の風景を集めた。

6月19日(現地時間)午後、キーウのドニプロ川で市民たちが暑気払いをしている。ドニプロ川はロシアから始まりベラルーシとウクライナを経て黒海に流れ込む2290キロの長さの国際河川だ=キーウ/キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

6月19日(現地時間)朝、キーウのオレクサンドル病院近くの聖ムィハイール聖堂に礼拝にきた信者が集まっている=キーウ/キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

6月19日(現地時間)午前、キーウの独立記念碑の近くで軍人たちが記念写真を撮っている。戦争が始まった後、市内では軍人の姿が多く見られる=キーウ/キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

6月19日(現地時間)朝、キーウ市内のポスターに「ウクライナに栄光を」というウクライナの公式の敬礼のスローガンが書かれている=キーウ/キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

6月19日(現地時間)午前、キーウの聖ミハイル黄金ドーム修道院前にロシア軍の兵器や戦車などが展示されている=キーウ/キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

6月19日(現地時間)午前、キーウの聖ミハイル黄金ドーム修道院前に展示されたロシア軍の戦車越しに、ウクライナの国旗が見える=キーウ/キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社
キーウ/キム・ヘユン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)