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米、「平壌と条件付けずに対話」…第三者通じて北朝鮮高官級に親書伝達

登録:2022-06-09 20:26 修正:2022-06-10 07:04
米国連次席大使、国連総会で明かす 
「非核化のために制裁緩和など対話を準備」
8日に開催された国連総会の様子。中国とロシアはこの日の総会で、先月26日に開かれた安全保障理事会で対北朝鮮追加制裁に拒否権を行使した理由を説明した=ニューヨーク/EPA・聯合ニュース

 米国が7回目の核実験を準備しているとみられる北朝鮮に対し、警告の強度を高めながらも高官級の親書を送ったと明らかにするなど、再び対話を促した。

 米国のジェフリー・デローレンティス国連次席大使は8日、国連総会で米国の高官が北朝鮮の高官に対話を提案する親書を送った事実を公開した。デローレンティス次席大使はこの日、ジョー・バイデン大統領とアントニー・ブリンケン国務長官が「平壌(ピョンヤン)と前提条件を付けない対話を追求することを繰り返し公に話した」として「そうしたメッセージを中国を含む個人的ルートを通じて伝達した」と明らかにした。さらに「ここには米国の高位当局者が北朝鮮の高位当局者に送る高官級の親書も含まれた」と伝えた。彼は親書を送った主体は明らかにせずに「このメッセージは第三者を通じて書面で伝えられ、具体的な提案も含められた」と説明した。この日の国連総会は、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射に対する対北朝鮮追加制裁決議案に対して先月26日に拒否権を行使した中国とロシアの説明を聞くために招集された。

 デローレンティス次席大使は特に「制裁は外交の代替材ではない」として「米国は朝鮮半島の完全な非核化を成し遂げるために、制裁緩和を議論する準備ができている」として、対話の意志を表わした。また「同盟国とパートナー、中国を含む他の国々にも米国が北朝鮮との外交の門が開いている事実を伝え、我々が真剣で持続的な外交を追求している点を明確にしてほしいと要請した」と話した。

 ホワイトハウスのジェイク・サリバン安保補佐官も、北朝鮮の核実験に強硬対応するとしながらも、外交を通じて問題を解決する意向があると繰り返し明らかにした。彼はこの日の記者ブリーフィングで「我々は続いている核実験の可能性を非常に細かく注視している。我々は強力な対応をとるだろう」と述べた。さらに、米国は一貫して強力で明確な立場を取ってきたとし、自分たちの確固たる立場が「北朝鮮が対話のテーブルに出てくる準備ができるなら外交的関与の用意があることと、韓国と日本を防衛する絶対的で断固たる意志があること」だと強調した。

 これに先立って、韓米日の次官協議会出席のために韓国を訪問したウェンディ・シャーマン国務副長官と米国務省のソン・キム対北朝鮮特別代表も、北朝鮮に対し追加の核実験をするなと警告しながらも、対話を促した。キム代表は7日、記者たちとの電話ブリーフィングで、昨年米国は「第三者を通じた多様な方式で書面で直接、人道的協力と新型コロナ関連支援を含む具体的な提案が含まれた」メッセージを伝えたと明らかにした。キム代表は「だが、今まで朝鮮民主主義人民共和国からの反応はなく、関与に関心があるということをみせていない」と話した。

チョン・ウイギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1046273.html韓国語原文入力:2022-06-09 08:51
訳J.S

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