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海底火山噴火したトンガ、外部との通信途絶える…赤十字社連盟「津波被害最大8万人」

登録:2022-01-18 05:56 修正:2022-01-18 08:18
火山灰被害で孤立…人命被害はないとみられる 
ニュージーランドとオーストラリア、軍用機で状況把握中 
ニュージーランド「火山灰で深刻な汚染」
海底火山噴火が引き起こした津波に襲われたトンガ海岸=ソーシャルメディアより//ハンギョレ新聞社

 太平洋の海底火山が噴火したトンガの被害状況を把握するため、オーストラリアとニュージーランドが軍用機を派遣した。しかし、島を覆った火山灰で外部からの接近も困難で、通信も途絶えており、爆発が発生して2日が過ぎても、正確な被害状況は把握されていない。

 ニュージーランド軍は17日午前、P-3K2オリオン哨戒機をトンガに送り、被害状況を把握していると発表した。オーストラリア軍も哨戒機P-8Aポセイドンを現地に派遣した。オーストラリアのゼッド・セセリャ国際開発・太平洋相は同日、自国のABC放送に出演し、「現段階で幸いにも、我々は大量被害の報告を受けていない。それは明らかに良いニュースだ。しかし島国から出てくる情報は依然として限られている」と述べた。ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相も16日、トンガ駐在ニュージーランド大使館と接触した後、「津波がヌクアロファ北海岸の船舶などに深刻な影響を与え、浜辺の岩まで押し流された」と述べた。さらに「ヌクアロファは厚い火山灰で覆われているが、状態は落ち着いており、安定している」としながらも、「火山灰雲が深刻な汚染を引き起こしている」と付け加えた。

 15日午後1時10分ごろ、トンガの首都ヌクアロファ北方65キロの海域で、フンガトンガ・フンガハアパイ海底火山が噴火し、夕方から津波が日本や米国、ハワイなどの西部海岸、チリにまで広がった。この噴火による火山灰は上空1.9キロメートルに達し、トンガには1.2メートルほどの津波が押し寄せた。海底ケーブルが損傷し、インターネットなどの通信が途絶えた状態だ。AFP通信はケーブル会社の関係者の話として、「ケーブルの修理に2週間かかる可能性がある」と報じた。現在、トンガ国内の電話は一部復旧したが、国際電話は依然として難しい状態だという。

 国際赤十字社連盟(IFRC)のケイティ・グリーンウッド太平洋代表団長は、BBC放送とのインタビューで、「火山の噴火や津波、浸水などにより、トンガで最大8万人が影響を受けたとみられる」と述べた。一部の海外メディアは島全域が火山灰に覆われ、「月面のように変わった」という住民の証言を報道している。トンガは170余りの島からなる国で、全体の面積は済州道の半分より小さい748平方キロメートル、人口は約11万人だ。

チョン・ウィギル先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1027570.html韓国語原文入力:2022-01-1802:34
訳H.J

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