新型コロナウイルス拡散で各国首脳の祝賀訪問が大幅に縮小された東京五輪で、ジョー・バイデン米大統領の代わりに訪問したファーストレディーのジル・バイデン氏が、最高の貴賓として注目されている。
ジル・バイデン大統領夫人は22日午後、専用機で東京の横田空軍基地に到着し、米国の東京五輪外交使節団を率いる3日間の訪問日程に入った。大統領夫人になって以来、初の公式の単独外交表敬訪問となる。
東京五輪には当初120人の国家首脳級来賓が出席を約束していたが、新型コロナ拡散事態で15人の国家指導者のみが表敬訪問した。
ジル・バイデン氏は、空港で茂木敏充外相の出迎えを受けた後、元赤坂の迎賓館に向かい、菅義偉首相、真理子夫人と歓迎晩餐会をともにした。菅首相はこの日、ここで首脳級来賓と連続して対面したが、ジル氏との面会を最後の日程に決め、晩餐を共にした。
特に菅首相は、他の来賓との面会とは異なり、日本風に装飾された別室でジル氏をもてなした。鯉の泳ぐ池を備えたこの別館は、安倍晋三前首相がドナルド・トランプ前大統領と昼食を共にした場所だ。
ジル氏は23日にも元赤坂の迎賓館を再び訪問し、真理子夫人が主催するレセプションに参加する。また、皇居で徳仁天皇と会談した後、米国選手団と画像で会う予定だ。23日夕方には米国使節団を率いて五輪開会式に出席する。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、ジョー・バイデン大統領とジル夫人はいずれも「最高クラス」が五輪使節団を率いることが重要だと感じていると強調した。毎日新聞などの日本のメディアは、バイデン大統領が自分の代理としてジル氏を派遣したのは日米同盟の重要性を示すためのもので、日本もやはりジル氏に「破格のおもてなし」を通じて応えていると伝えた。