米日豪印の4カ国による中国の牽制に向けた協力体「クアッド」に、韓国が参加するかどうかが議論になっている中、米国と日本は「クアッドを拡大する計画はない」という立場を表明した。
茂木敏充外相は21日、日本経済新聞とのインタビューで、韓国などのクアッド参加について「枠組みそのものを広げようという議論は全くない」と否定的に述べた。
ただし、中国が浮上するインド太平洋でどのように友好国を増やすかと尋ねると、「日本が2016年から提唱する『自由で開かれたインド太平洋』の考え方を共有する、あらゆる国と協力を進める」と答えた。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官も20日(現地時間)、今回の韓米首脳会談でバイデン大統領が文在寅(ムン・ジェイン)大統領にクアッドへの参加を要請する計画かという質問に「クアッドには4カ国の加盟国があり、(QUADが4つという意味であることから)あまりに数学的に言うつもりはないが、すでに4カ国が揃っている」とし、「クアッド加盟国の変化について予測したり、予想することはない」と否定的に答えた。
米国と日本のこうした立場は、これまで「韓国政府が米国などのクアッドへの参加要請を拒否している」という報道が相次ぐ中で出たもので、注目される。こうした報道が出るたび、韓国外交部は「米国などからクアッドへの参加を要請されたことはない」と強く否定してきた。