米国のジョー・バイデン政権が北朝鮮政策の樹立において、韓国など同盟国と「同じ立場」にあることが重要だと繰り返し強調した。
米国務省のプライス報道官は9日(現地時間)、ブリーフィングで「バイデン政権は北朝鮮との関与が遅れたら北朝鮮が米国の関心を引くために核兵器実験や運搬体系(ミサイル)発射などの行動を取ることもあり得ると懸念しているか」という質問に対し、「我々は(北朝鮮の行動より)韓国や日本という我々のパートナーたちと緊密に調整しない可能性をより懸念すべきだろう」と答えた。
プライス報道官は「北朝鮮であれ、イランであれ、他のいかなる国際的挑戦であれ、我々が(同盟と)正確に同じ立場にあることを明確にしていきたい」とし、「これは我々の同盟とパートナーたちに、我々が彼らのためにあり、支持しており、この外交的努力を共にすることを示すためのものだ」と述べた。
プライス報道官の発言は、米国が北朝鮮に向けた行動を急ぐよりも、韓国、日本と緊密に協議して一致した北朝鮮政策を講じることを優先すべきという立場を示したものと言える。バイデン大統領も今月3日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で「朝鮮半島問題の解決の主な当事国である韓国側の努力を評価しており、韓国と同じ立場(を取ること)が重要であり、韓国と共通目標に向けて緊密に協力していきたい」と述べたと、大統領府が明らかにした。
プライス報道官は、米政府が明らかにした「新たな対北朝鮮アプローチ」の樹立がどのくらい進んでいるのかを尋ねた質問に「我々は米国人と我々の同盟を安全に守る新しいアプローチを採択する」とし、「それは北朝鮮に対する政策の検討から始まる。また、我々はそれを韓国や日本、他の同盟国とパートナーたちと緊密な相談と調整をしながら進めていく」という説明を繰り返した。さらに「この新しいアプローチを樹立し協議していく過程で、我々の焦点は米国と同盟に対する脅威を減らし、北朝鮮と韓国国民の生活を改善することにある」と述べた。また「その中核として、我々は依然として北朝鮮の非核化に専念している」と強調した。