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ボルトン補佐官の後任になるのは?

登録:2019-09-12 06:06 修正:2019-09-12 08:24
ビーガン国務省北朝鮮政策特別代表や
マクレガー元陸軍大佐らの名前あがる 
辞任したマックマスター元補佐官まで取り上げられる 
もう一つの“電撃人事”になる見込み
ジョン・ボルトン国家安保担当大統領補佐官//ハンギョレ新聞社

 ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)の電撃的な更迭で、後任人事をめぐり下馬評が飛び交っている。ドナルド・トランプ大統領の“電撃人事”スタイルからして、ハーバート・マックマスター元補佐官が再起用されるという見通しまで示されている。

 真先に取り上げられている人物は、ダグラス・マクレガー元陸軍大佐だ。トランプ大統領がお気に入りの番組「FOXニュース」によく登場する外交安保評論家で、軍改革に関する数冊の著書がある。トランプ大統領が最近、イランに対する空襲中止の決定を下した際、彼が積極的に擁護したという。ボルトン補佐官の更迭後、後任についてホワイトハウスから打診があったかというマスコミの質問に、「ノーコメント」と答え、含みを持たせた。

 リチャード・グリネル駐独大使は、外交安保分野でトランプ大統領のお気に入りの人物だ。予測不可能な外交スタイルがトランプ大統領に似ており、最近、イランと取引するドイツ企業への制裁の先頭に立った。ブライアン・フック米国務省イラン担当特別代表は、トランプ大統領の最大の外交課題の一つであるイランなど中東政策の忠実な執行者であり、トランプ大統領の娘婿のジャラード・クシュナー大統領補佐官(大統領担当)の支持を受けている。レックス・ティラーソン前国務長官が国務省の最高要職である政策企画官に抜擢した人物だが、(彼の更迭以降も)生き残り、成功している。

 スティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表の名前も取りざたされている。北朝鮮問題をめぐり、マイク・ポンペオ国務長官と連帯し、ボルトン氏らタカ派の意見にブレーキをかけるなど、トランプ大統領の対北朝鮮宥和政策を実行する根気を見せている。実は、ワシントン外交界では長い間有力人物として活躍しており、最近はロシア大使と国務省副長官候補としてマスコミで取り上げられた。

 ボルトン補佐官の退任でその代行を務めるチャールズ・クッパーマン国家安保副補佐官が昇進する可能性もある。ボルトン氏寄りの人物ではあるが、彼とは異なり、トランプ大統領のスタイルに合わせる実務型だ。トランプ大統領にとっては負担なく政策の安定性を保つことができる。

 このほか、安保補佐官代行を務めたキース・ケロッグ元陸軍中将やマイク・ペンス副大統領に安保問題を諮問しているジャック・キーン元陸軍参謀次長なども取り上げられている。さらに、マックマスター元補佐官も退任後、トランプ大統領が政策助言を求めたという理由で、ニューヨークタイムズが候補に挙げた。

チョン・ウィギル先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/909339.html韓国語原文入力:2019-09-11 20:09
訳H.J

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