デビッド・スティルウェル米国務省東アジア・太平洋担当次官補指名者に対する上院の承認手続きが13日(現地時間)に終わった。2017年4月以来空席だったポストが埋まったことで、ドナルド・トランプ政府内の朝鮮半島ラインアップが完成された。
米上院は同日本会議を開き、スティルウェル指名者に対する承認案を賛成94票、反対3票で表決した。トランプ大統領は昨年10月、彼を東アジア太平洋次官補に指名し、上院は今年3月、彼に対する聴聞会を実施した。
予備役空軍准将のスティルウェル指名者は韓国語と中国語を駆使するうえ、日本語も少しできるという。彼は1980年、韓国語の専門家として入隊し、1983年まで駐韓米空軍烏山(オサン)基地で服務した後、1993~95年にF-16戦闘機のパイロットとして群山(クンサン)空軍基地で勤務した経歴もある。ハリー・ハリス駐韓米国大使が太平洋司令官を務めていた時、スティルウェル指名者は統合参謀本部でアジア担当副局長として共に勤務した経験がある。
スティルウェル指名者は2011~13年、中国駐在米国大使館の武官を務めており、中国に強硬な立場を持ったタカ派として知られる。米中貿易戦争の中、米政府の対中強硬路線が強化されると予想されるのもそのためだ。彼は北朝鮮についても、3月の聴聞会で「北朝鮮に十分だまされてきた」とし、対北朝鮮制裁を維持の立場を明らかにした。
東アジア太平洋担当次官補は、トランプ政権発足直後の昨年4月、ダニエル・ラッセル前次官補が辞任して以来、スーザン・ソーントン前次官補代行体制で維持されたが、ソーントン代行が昨年7月に辞任してから空席だった。
スティルウェル指名者に対する議会の承認で、スティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表やアレックス・ウォン北朝鮮政策特別副代表兼北朝鮮担当副次官補、マーク・ナッパー韓日担当東アジア太平洋担当副次官補、マーク・ランバート対北朝鮮特使ら国務省内の朝鮮半島ラインアップの整備が整った。