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トランプ大統領「金委員長から昨日美しい手紙が届いた」

登録:2019-06-12 06:37 修正:2019-06-12 09:34
「とても個人的で暖かく、素敵な手紙を受け取った 
とても良い関係…とても肯定的なことが起こるだろう」 
金正男氏のCIA情報員説には「私の下ではそのようなことはないだろう」 
ドナルド・トランプ米大統領が今月11日(現地時間)、アイオワ州に出発する前、北朝鮮やメキシコ、中国などに関するホワイトハウスで記者団の質問に答えている=ワシントン/AP・聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領が11日(現地時間)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長から前日に親書が届いたとして、金委員長との良好な関係を保っていると強調した。今年2月末、ベトナムのハノイで開かれた第2回朝米首脳会談が「ノー・ディール」に終わって以来、両首脳間の書信接触がある事実が公開されたのは、今回が初めてだ。今月末、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領の韓米首脳会談を控えて明らかになった動きであり、膠着状態に陥った朝米関係に突破口が開かれるかに注目が集まっている。

 トランプ大統領は同日、アイオワ州に出発する前に、ホワイトハウスで北朝鮮に関する記者団の質問を受け、「金委員長から先ほど美しい手紙が届いた」とし、「(我々の)関係が非常に良いと思っており、手紙に感謝する」と答えた。彼は「我々は非常に良い関係を保っている」と再三強調したうえで、「私が昨日受け取った手紙からも、それを確認できる」と述べ、前日の10日に金委員長の手紙を受け取った事実を明らかにした。トランプ大統領は、手紙の具体的な伝達ルートや内容については言及しなかった。彼は記者団に「手紙を見せることはできない」とし、「とても個人的で、とても温かく、とても素敵な手紙」だと述べた。

 トランプ大統領は金委員長の腹違いの兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が米中央情報局(CIA)の情報員で、このため金委員長の命令で殺害されたという主張に対し、「私は彼の腹違いの兄に関する中央情報局関連の情報を見た」とし、「私の下ではそのようなことが起きないようにすると、彼に話す」と述べた。ただし「彼(金正男)については知らない」と付け加えた。

 トランプ大統領は、北朝鮮の経済的潜在力を繰り返し強調し、金委員長を褒め称えた。「北朝鮮は彼のリーダーシップの下、とてつもない潜在力を秘めている」とし、「住民たちが立派で土地も素晴らしい。ロシアや中国、韓国の間にある位置も注目に値する」と述べた。「北朝鮮がとてつもない潜在力を持っているということを、誰よりも感じている人が金正恩委員長だ。彼はそれを完璧に知っている」と語った。

 トランプ大統領は「私が初めてここに来た時は、厳しい状況だったが、その時とは異なり、今は核実験もなく、重大なミサイル実験もない」としたうえで、「我々は非常に良い関係を保っている」と述べた。さらに「私は何かが起こると思っている。それは非常に肯定的ものであろう」とし、「これまでわが国の抑留者が戻ってきており、(米軍の)遺骨が送還されている」と述べた。

 しかし、トランプ大統領は、金委員長との3回目の朝米首脳会談については、「行われる可能性もある。しかし、私はそれをもう少し先のことにしたい」と述べ、状況をもう少し見守る意向を示した。トランプ大統領はさらに、「これまで彼は約束を守った。核実験がなく、長距離ミサイル発射もなかった。短距離の実験があっただけだ」とし、「彼は私との約束を守った。それは非常に重要なことだ」と述べた。金委員長に対する信頼を表明しながらも、3回目の首脳会談のためには、北朝鮮により大胆な非核化の決断を促したものと見られる。

 ホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保補佐官も同日、ウォールストリート・ジャーナルが主催したイベントで、3回目の朝米首脳会談について、「全面的に可能で、金正恩委員長がカギを握っていると考えている」と述べた。「彼ら(北朝鮮)の準備が整った時、我々の準備も終わるだろう」とし「彼らがやるべきことは核兵器追求の放棄」だと強調した。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/897533.html韓国語原文入力:2019-06-12 05:22
訳H.J

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