第2回朝米首脳会談の議題調整のため、キム・ヒョクチョル北朝鮮国務委員会対米特別代表とスティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮特別代表の実務交渉が、ベトナムのハノイで近いうちに開始されるものと見られる。これに先立ち、両側の儀式担当者が先にハノイに到着しているため、首脳会談までの一週間、議題・儀式の熾烈な“ツートラック交渉”が進行される予定だ。
北朝鮮のキム・ヒョクチョル代表とチェ・ガンイル外務省北米局長職務代行、キム・ソンヘ統一戦線部統一策略室長は19日、平壌(ピョンヤン)を出発し、経由地の北京に到着した。彼らはこの日午前、平壌発の高麗航空便で北京の首都空港に到着した後、車で空港を抜け出た。キム代表一行は、近く首脳会談の開催地であるハノイに向かうものと見られる。
米国側も実務交渉の準備に出た。実務交渉チームの一員であるアレックス・ウォン国務省副次官補らは、17日(現地時間)に米国を出発した。交渉チーム首席のビーガン代表は2~3日程度の時間差を置いてハノイに向かうものと予想される。この場合、ビーガン-キム・ヒョクチョル代表間の実務交渉は、ハノイ現地時間で21日または22日に始まると見られる。
外交筋では、早ければ19日にも朝米が低レベルで事前接触を通じて一次的な議題調整をした後、今週後半にビーガン-キム・ヒョクチョル両代表が実務協議にはいるという観測が出ている。事前接触には、米国側からウォン副次官補、北朝鮮側からはパク・チョル朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長が出る可能性があると、外交消息筋は伝えた。パク副委員長は先月17~19日に金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長と共にホワイトハウスを訪問しており、今月16日にはキム・チャンソン国務委員会部長と共にハノイに向かう経由地の北京で取材陣に動きが捉えられた。
朝米は、実務交渉でドナルド・トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の2回目の首脳会談(27~28日)の合意文導出を試みる予定だ。両側は首脳会談の直前まで交渉を継続すると見られ、尖鋭な事案については首脳間の談判に渡すという観測もある。
15~16日、ハノイに到着したホワイトハウスのダニエル・ ウォルシュ副秘書室長とキム・チャンソン部長は、首脳会談会場と宿舎などを点検し、儀式の協議に入った。