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北朝鮮芸術団、牡丹峰楽団の撤収から3年ぶりに北京で公演

登録:2019-01-28 05:59 修正:2019-01-28 10:54
26日から二日間、伽椰琴・管弦楽合奏 
2日目には公演場周辺に厳重警備体制…習首席が観覧したかに注目集まる 
中国北京を訪問した北朝鮮親善芸術団が今月26日、国家大劇院で公演している=新華社通信よりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 中国を訪問した北朝鮮親善芸術団が26日からスケジュールを始め、27日まで2日間の公演を行った。今月7~10日の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の4度目の訪中の際、習近平国家主席と合意した文化交流拡大の一環で、国交正常化70周年を迎えた両国の交流が活性化している。

 27日の公演には中国政府高官が出席したとされ、習近平国家主席が直接観覧したかどうかに注目が集まっている。公演が行われた北京国家大劇院の周辺には同日夕方、10メートル間隔で警察が立ち並び、検問と保安検査が強化された。前日より厳重な警備体制が敷かれ、習主席が観覧したとうわさが流れたが、中国メディアは誰が観覧したのかについて、直ちには報道しなかった。金正恩委員長は昨年4月と11月、中国芸術団の平壌(ピョンヤン)公演を観覧した。

 これに先立ち、「新華社通信」は北朝鮮芸術団が初日の26日午後、伽椰琴・管弦楽合奏の「アリラン」と中国の歌「愛我中華」「在希望的田野上」などを演奏したと報じた。同通信は、芸術団がタップダンス「青年時代」とダンス曲「走ろう未来へ」も披露し、観客が「レベルの高い公演」だと評価したと報道した。今回の公演では、中国の党・政府・軍関係者や企業招請の関係者、在中北朝鮮大使館関係者ら約2千人が客席を埋め尽くした。公演のチケットは一般販売されず、事前に登録された者だけが入場できたという。リ・ヨンス労働党副委員長を団長に、功勲国家合唱団などで構成された北朝鮮の芸術団は24日、北京に到着した。

 今回の公演は、2015年12月に北朝鮮の牡丹峰(モランボン)楽団が訪中公演を控えて急きょ帰国し、中朝関係のさらなる悪化をもたらした後に再開された点でも目を引く。当時の撤収の背景には、公演団が用意した核・ミサイル発射映像を流さないでほしいという中国側の要請と、北朝鮮側の反発があったとされる。今回はそのような内容は含まれなかったという。

 中国側からは昨年4月、宋濤中国共産党対外連絡部長の率いる芸術団が、平壌で開かれた「4月の春人民芸術祝典」に参加した。11月には平壌で中朝芸術家合同公演が開かれた。

朝中は1949年の国交正常化以来、様々な名目で芸術団の交換訪問を実施してきた。写真は1960年10月30日、毛沢東など中国指導部が北京人民大会堂で開かれた北朝鮮人民軍協奏団の公演を観覧する様子=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社
北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/880036.html韓国語原文入力:2019-01-27 21:51
訳H.J