米国と中国の北朝鮮核首席代表がワシントンで会い、北朝鮮の非核化に関する協調策を議論した。2月末に予定された2回目の朝米首脳会談を控え、米中が協力を強化している。
国務省は24日(現地時間)、「スティーブン・ビーガン対北朝鮮特別代表が23日、中国外交部の孔鉉佑副部長兼朝鮮半島事務特別代表とワシントンで会い、最終的かつ完全に検証された北朝鮮非核化(FFVD)を進展させるための努力について議論した」と明らかにした。
米国と中国の北朝鮮核首席代表であるビーガン特別代表と孔鉉佑副部長は、金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長一行がワシントンを訪問した18日の朝米実務レベルの会合を含め、朝米間、朝中間の最近の進行状況を共有したと国務省は明らかにした。金副委員長一行の17~19日の訪米協議内容の他に、今月初めの金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の4回目の訪中、および習近平国家主席との首脳会談内容についても議論したと見られる。国務省は特に、ワシントンでの朝米実務会合について「生産的で成果指向的だった」と評価した。
国務省は「ビーガン特別代表は、完全な非核化に対する進展と併行して、朝米関係の転換と朝鮮半島での持続的平和構築に対する進展を成し遂げることに関する米国の持続的意志を孔鉉佑副部長と共有した」と明らかにした。
また、国務省は、ビーガン特別代表と孔鉉佑副部長が国連安全保障理事会決議案を持続的に履行することの重要性についても議論したと伝えた。
昨年、ドナルド・トランプ大統領は北朝鮮との非核化交渉が速度を上げられない背景として、中国を名指しして不満を表わしもした。だが、12月1日の習近平主席との首脳会談で、米中貿易戦争を休戦することにした後、北朝鮮問題に対する協調ムードが広がっている。
一方、トランプ大統領は24日にも2回目の朝米首脳会談に対する期待を表わした。彼はツイッターに文を上げ「偽ニュースメディアは『金正恩との1回目の首脳会談でなされたことは何もない』と主張することを好む。それは間違いだ!」と述べた。さらに「北朝鮮に対して何もせずに大きな戦争が起きるところだった40年間の後、15カ月という短期間に関係は構築され、人質と遺骨が故国に戻った」と書いた。彼は「もはや日本上空であれ他のどこであれ、ロケットやミサイルが発射されておらず、最も重要なことは核実験がないということ」と強調した。
トランプ大統領は「これは、それまでに北朝鮮に対して成就した一切より多い成就であり、偽ニュースもそれを知っている」として「私はまもなく行なわれる(金正恩委員長との)もう一つの良い出会いを期待している。大きな潜在力!」と書いた。
彼は今月19日にも記者団に向かって、金英哲副委員長との前日のホワイトハウス面談が「信じ難いほど、きわめて良い出会いだった」として、2月末に2回目の朝米首脳会談を開くと述べた。