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ICAO、北朝鮮の新規航空路線の検討のため訪朝

登録:2018-05-08 06:25 修正:2018-05-08 09:16
NHK、担当者2人が平壌に向かって出発したと報道
平壌飛行情報区域(FIR)//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が韓国側の飛行情報区域を通過する航路をはじめ、国際航空路線を新設したいと要請し、国際民間航空機関(ICAO)担当者たちが航空安全点検のために訪朝した。政府関係者は航路を連結する過程で国連安全保障理事会の制裁決議など考慮する事項がないか検討する方針を明らかにした。

 国土交通部の関係者は7日「今年2月、国際民間航空機関・バンコクの地域事務所を通じて、北朝鮮が韓国と航路を連結することを望んでいるという連絡を受けた。航路の連結は当事者である南北が決定すれば済む問題だが、安保理の決議や(南北経済協力を原則的に禁止した)5・24措置に反する部分がないかの検討が必要だ」と話した。同関係者は「北朝鮮が(第3国を往来する)航路を開設しても、韓国側が休戦ライン超えている地点で航路に繋がなければ連結できない」と明らかにした。

 北朝鮮が新設を検討する航空路線が何なのかは確認されていない。北朝鮮は国連制裁とミサイル発射に伴う国際民間航空機区の危険警告によって航空路線が減り、第3国の飛行機も北朝鮮領空を避けている。空の道が開放されれば、韓国の航空機も北朝鮮の領空を通過する可能性が生じる。

 これと関連し、日本のNHK放送は同日、国際民間航空機関の担当者2人が航空路線の新設問題を協議するため、中国北京を経由して訪朝したと報道した。アルン・ミシュラ国際民間航空機関アジア太平洋局長とスティーブン・クリーマ航空航法局長は、北京空港で記者団に「北朝鮮で航空安全性を担保するための方法を協議する」と話した。

 北朝鮮が航空路線の新設を要請した「今年2月」は、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党中央委員会第1副部長と金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が平昌(ピョンチャン)冬季五輪の参加のために韓国を訪問した時期と重なる。彼らは当時、平壌と仁川(インチョン)を結ぶ直線路線ではなく、平壌(ピョンヤン)から西海側に機首を向けてから仁川に向かう「西海(ソヘ・黄海)航路」を利用した。

 国連安保理は2016年3月、第2270号決議を通じて「北朝鮮行き・発の貨物検査の義務化」など、北朝鮮を出入りした船舶や航空機について厳格な制裁を実施している。政府関係者は「航空路線が新設されても、実際の運航は国連制裁が解除されるまでは難しい。北朝鮮の各空港の中で、平壌の順安(スンアン)空港と元山の葛麻(カルマ)空港はすぐに使用できるレベルだと聞いている」と期待感をにじませた。

東京/チョ・ギウォン特派員、ホ・スン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/843642.html韓国語原文入力:2018-05-07 22:03
訳H.J