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日本政府、保存目的で法隆寺金堂壁画を精密調査

登録:2015-11-13 00:16 修正:2015-11-13 06:34
文化庁、保存活用委員会を発足 
今後3年間で、最適な保存条件などを研究
朝日新聞デジタルより

 高句麗の僧侶、曇徴(579〜631)の芸術魂が生き返るか。66年前に火災で消失した法隆寺の金堂壁画(日本の国重要文化財)の総合調査が実施される。朝日新聞は12日、日本の文化庁と朝日新聞が協力して、この壁画を調査するための「保存活用委員会」を発足させたと報じた。同委員会は、今後3年間、劣化の有無や最適な条件で保存できる方法を研究し、一般公開の可能性も検討する予定だ。

朝日新聞デジタルより

 壁画は現在日本に現存する最古の仏教絵画で、中国の敦煌石窟壁画、インドのジャンタ石窟壁画に匹敵する世界的な仏教芸術の傑作と呼ばれている。同紙は「飛鳥時代の技法や画材に先端科学のメスが初めて入ることで、新発見も期待される」と報じた。

 壁画は金堂の東西南北の方角に(高さ約3メートル、幅約2.6メートル)釈迦や薬師などを描き込んだ大壁4面と8つの菩薩像を描いた小壁(高さ約3メートル、幅1.5メートル)など計12面で構成されている。壁画は当初、釈迦三尊像を安置した金堂の内壁に描かれていたが、1949年1月に発生した火災により、ほとんどの色彩を喪失した状態だ。このため焼失した元の壁画は、収蔵庫に保管しており、金堂にはこれを精密に復元したレプリカが展示されている。この火災が翌年、日本に文化財保護法が作られるきっかけとなる。

 『日本書紀』には、7世紀初頭の古代国家日本の礎を築いた聖徳太子が法隆寺を建立したが、元の建物は670年の大火事で焼失し、再建されたという内容などが含まれている。そのため、日本の学界は、曇徴がこの絵を描いたという伝説に対して、懐疑的な見方を示している。曇徴は631年に死亡したため、建物が再建されたのが正しいなら、壁画と曇徴を繋ぐものはなくなる。朝日新聞もこの絵を描いた人物に対して「作者不明」という説明を付け加えている。

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-11-12 13:20

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/717114.html 訳H.J